ボーイングはファンボロー・航空ショー2014において、最新型長距離双通路機の777X向けに採用する機内インテリアを発表しました。
ボーイング777Xの機内インテリアイメージ 資料提供:Boeing
777Xのインテリアには乗客から高い評価を得ている既存の777型機の機内インテリアに加え、787ドリームライナー用に開発された様々な機内環境を基盤とし、高いレベルの快適性を提供します。
機内の客室内気圧は787型機と同等の6,000フィートに設定し、客室内湿度も787型機と同等。最新の空気清浄テクノロジーを駆使して客室内の空気を清潔に保ちます。
窓は競合機と比較して15%以上に大型化し、乗客の目線に合わせて胴体のより上部に設置します。キャビン内は新型インテリアを採用し、航空会社は座席クラスによって仕様をカスタマイズすることができます。天井や収納棚のセットを選択して変更したり、乗客と航空会社の双方からの要望が高い座席の個室感を作り出します。
ANAが日本の航空会社で初めて導入するボーイング777-9X型機イメージ 資料提供:ANA
座席も快適性を追求し、航空会社はエコノミークラスの座席を最大18インチ幅まで拡張することが可能になります。次世代のLED照明により、乗客には快適性を、航空会社にはより多くのブランディングの機会を提供します。
777Xプログラムはこれまでに6社から300機を受注、あるいは発注コミットメントを獲得。日本の航空会社では全日空(ANA)等を傘下に収めるANAホールディングス(ANA HD)が初めて777-9Xを20機新規発注しています。製造開始は2017年、初号機のデリバリーは2020年を予定しています。