スカイマークがエアバスA380型機に関して公式発表 エアバスが大手航空会社の傘下になることを要求とも

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スカイマークは、エアバスA380型機に関する現状やエアバス社との話し合いの一部を公表した。

このなかでスカイマークは、円安や競争の激化によって経営環境が厳しくなり、当初の予定通りA380型機を導入することが難しくなったことを明らかにした。

さらに、こうした状況を踏まえて今年4月よりエアバス社と交渉を行ってきたが、エアバス社は契約変更に際してスカイマークが大手航空会社の傘下に入ることを条件の一つとしており、拒否した場合は違約金として常識を逸脱した金額を提示しているとしている。

スカイマークは、契約通りの代金を回収しようとするエアバスの意向に一定の理解を示しつつも、経営の主体性を揺るがす今回の要求に関して受け入れられるものではないとしており、収益が悪化したとはいえ、未だ無借金かつ先のグリーンシート搭載のA330型機の就航が好評であることもあり、独立を捨て他社の傘下に入る事など考えられないとしている。

交渉中ではあるが、A380型機の案件はスカイマークだけでなく、旅行者・株主にとっても重要な事であり、現状を知らせる必要を考慮して今回の発表に至ったとのこと。困難な交渉が続くと思われるが、同社は今後もエアバス社と根気強く交渉を行っていく構えだ。

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