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ブラジルの航空会社が受けた苦情を処理する民間航空機関のANACは、その苦情を最終的に処理するまでに6年近くの時間がかかっている事がブラジルのフォーリャ紙によって明らかにされた。
苦情が寄せられた会社は、ANACの最終的な決定が出る間では罰金等を払う必要は無く、多くの会社が控訴などの行動を取るため処理に膨大な時間がかかっていると指摘されている。
一方で、この膨大な仕事量の割には職員がわずか6人しかおらず、深刻な人材不足であるとしている。
また、この機関は航空会社のみならず空港やエアポートタクシーなどの苦情も対応しており、結果として6年前の案件を今処理しているといった現状なのだという。中には、現在では存在しない航空会社の苦情を処理していることもあるという。
2008年にオーシャンエア(現在はアビアンカ航空)に乗った際に4時間以上の遅れが出たことに対する処理が今ごと行われたある乗客は「もはや良く覚えていない。これなら訴えを起こさないか、取り下げた方が良かったのかもしれない」等と述べている。