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【搭乗レポート】ボーイング787-9型機 世界初旅客フライトとなったANAの遊覧フライトをレポート
今回搭乗したのは、ANAのボーイング787-9型機の初号機で、今回のフライトは同型機では旅客フライトとしては世界初となるもの。
東京/羽田を出発し、富士山を右手に迎え愛知県の海岸沿い・京都市を経由し、京都府の宮津市周辺でUターンして名古屋上空を経由して伊豆方面に向かい、房総半島を横断して東京/羽田に戻ってくるというルート。
シートは3-3-3の横9列で、総座席数は395席となっている。ドイツのレカロ社製のファブリックの座席は滑ることもなく、しっかりとした座り心地であった。
座席は狭いということはなく、足下にも余裕があった。これはシートピッチだけでなく、シートポケットを上部に設置したおかげとも言えるだろう。
形の固定された上部のシートポケットに入れにくいようなものを収納するため、足下にもメッシュとゴムでできたポケットが別途用意されていた。
シートは大きくリクライニングすることはないが、短距離の国内線仕様機なのでこれで十分とも言える。
報道陣などには、機内では機内食が振る舞われた。
これは、国内線のプレミアムクラスで提供されている「Premium GOZEN」で、当日のメニューは海老煮・卵焼き・ハムカツ・大学いも・酢蓮根・ゴーヤのお浸し(クコの実)・銀鰈の煮つけ・野菜の旨煮・枝豆ご飯・蒸し鶏の肉味噌かけ・すいかの塩ゼリーかけ。
夏に嬉しいさっぱり感で、特にすいかの塩ゼリーかけは、塩ゼリーがスイカのおいしさをしっかりと引き立て、夏らしい一品に仕上がっていた。
今回のフライトには日米の小学生が招待されており、次世代の航空機に次世代を担う子供達が搭乗した。
元気はつらつとした子供達の笑い声によって機内は和やかな雰囲気で満たされていた。
子供達には、ボーイング787-9をあしらったクッキーが贈呈された。
このクッキーの胴体が延長されているかは不明だが、見た目にも綺麗なクッキーに子供達はとても喜んでいる様子であった。
トイレは流す際にスイッチに手を触れる必要が無いものとなっている。
ボーイング787型機にはANAがワーキング・トゥギャザーとして開発に参画しており、随所にこうした日本らしい気遣いも埋め込まれている。また、こういった手を触れる必要の無いスイッチは感染症の予防にも繋がる。
行きでは雲に覆われて見ることのできなかった富士山であったが、房総半島付近を飛行中に何とかその姿を部分的にではあるが見ることができた。
こうして、あっという間の遊覧飛行が終わった。エンジンナセル後方にぎざぎざとした切れ込みを入れるなど、騒音の低減にも努められているボーイング787型機は騒音が軽減されており、音は非常に静かであった。
また、機内の気圧も従来の機体よりも高めに設定されており、これらの要素が相まってとても快適なフライトだった。気圧差で耳が痛くなることもなく、これぞまさにボーイング787型機だと、その良さを改めて認識することができるフライトだった。
(搭乗日:2014年8月4日)