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エアアジア・ジャパン、「新会社設立記者発表会」全文書き起こし(1)
7月1日に開催された、エアアジア・ジャパンの新会社設立発表記者発表会の全文書き起こしをお送りします。
同会見は、エアアジア・ジャパンの小田切義憲社長、エアアジアのトニー・フェルナンデスCEO、楽天の三木谷浩史会長がそれぞれ順番に登壇し、その後質疑応答、囲み取材が行われた。それぞれに分け、5回構成で配信する。(以下、敬称略)
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(真っ赤なユニフォームのCAとともに小田切義憲社長が青いシャツで登場。青いシャツを脱ぐと真っ赤なエアアジアのポロシャツになるという演出。)
小田切「みなさま、こんにちは。エアアジア・ジャパンCEOの小田切義憲でございる。青いシャツを来てですね、いきなり出てきまして、この赤いポロシャツに着替えたということで皆さん驚かれたと思う。普段にないちょっと変わったプレスカンファレンスという形で、少し驚かれたかとしれませんけれども、私達エアアジア・ジャパンはですね、元気で明るい会社ですので、こういうちょっと趣向を凝らしてみました。改めまして、少し私の肩の力も抜けましたところで、本日はこのように大勢の皆様にお集まりいただきまして、この場をお借りしまして誠にありがとうございる。感謝しております。さて、これから少しですね、私ども、エアアジア・ジャパンの今回の計画についてご説明をさせていただきたいと思う。
このたび、私達エアアジア・ジャパンは日本の空に戻って参りました。私どもが日本に再参入にするにあたりまして、検討いたしました部分を、この後、スライドをもってご説明させていただきたいと思う。
私ども、この真っ赤なブランドで飛行機を運航しておりますエアアジアでございますけれども、私どもの中で、5つの経営の柱を掲げております。まず最初に、私どものカルチャーでございます、エアアジアの「Fan & Friendly」についてご説明をいたします。
まさにこちらにも、10人のフライトアテンダントがおりますけれども、私どもの会社は楽しくて、そして友達のような親しみやすい会社でございる。そして、このカルチャーをベースとしまして、5つの経営の基盤をご説明させていただきます。
一番目、安全運航と基本品質。
私どもエアアジア・ジャパンは安全については徹底的にこだわっており、一歩たりとも譲ることはございません。実は私は、前職におきまして、運航管理、運航乗務員の育成、そして、成田・羽田空港でのオペレーション業務の責任者として、約26年間直接運航に携わる仕事をしてきました。その中で培いました知識、あるいは経験を元に、ここ、エアアジア・ジャパンでも安全運航の維持を進めて参りたいと思っている。そして、どこにも負けない安全管理の体質、SMS(セーフティ・マネジメント・システム)を構築しまして、安全の維持はお客様との最初のお約束でございますので、安全運航をしっかり維持して安心してご利用いただける航空会社、これを目指しております。
二番目、徹底したコスト管理。
われわれがなぜコスト削減にチャレンジするのでしょうか。それは極めて簡単となる。私達はコストを最小限化するために、その結果としまして、お客様に常にお値打ち価格、安い運賃で航空会社を利用していただく、そのためであります。私達が提供するお値打ち価格によりまして、旅行の回数が増えたり、里帰りが何回もできたり、あるいは単身赴任からの帰宅が増えたり、または行きたいなと思ってもなかなか行くことが出来ない旅行に気楽に行くことが出来るようになる。そしてその際には、この赤い飛行機、まさに我々エアアジア・ジャパンのブランドを使って、日本各地、あるいはアジア全域に皆さんに行っていただきたいと考えている。
三番目、顧客価値創造。
私たちが今回、日本の空に戻ってくるにあたりまして意識したこと、それは私達はこの航空業界における、ゲームチェンジャーであるということでございる。変革、もう一歩踏み込んで言えば、ディスラプティブイノベーション、和訳すると破壊的改革、あるいはもっと大枠の構造的改革ということかと思いますが、それにチャレンジをしていきたいと思う。
お客様に常に喜んで選んでいただける会社を目指して、私達は新たな、とっても新鮮な取り組みにチャレンジをしていこうと思っている。そのためにはスピード感、あるいは果敢に取り組む従業員が必要になる。そしてその従業員たちが活き活きと働ける、そんな会社を目指している。
日本には、まだまだ自然が多い観光資源がたくさんあります。あわせて歴史的な建造物、あるいは深い歴史が刻まれました文化遺産、産業遺産というのが多くございる。そういう部分を、私は特に、これからの若い皆さんに現場を経験して欲しいというふうに思っている。現場を訪れてリアルな体験をして、その地の特産品、名産品を味わって、あるいはその場で現地の人と交流する。まさにリアルな体験が重要だと思っている。これは私の言葉ですが、三現主義という言葉をよく言っている。現場、現物、現人。三番目は造語でございますけれども、まさに現場で楽しむ、現物を実際見る、味わう、それと直接人と交流する。それをぜひ皆様にもしていただきたいと思う。そしてその結果として、地域が元気になる。その地域をきっかけとしまして、元気な日本づくりにも貢献したいと思っている。
四番目、グループシナジー。
私どもエアアジアグループは、マレーシアにございます、マレーシアエアアジアをはじめ、タイ、インドネシア、フィリピン、そして、先月6月12日に初便を就航しました、エアアジア・インド。ならびに、グループで中型機を運航しております、エアアジアX。これはすでに日本にも就航していますので、皆さんもご案内のことと思う。まもなくこの秋より、日本、成田および関西に乗り入れをします、タイ・エアアジアX、そして私どもエアアジア・ジャパン8つの航空会社の集合体となっております。
そしてこの私達エアアジアグループが、アジア、ASEAN、オセアニアまでネットワークを広くカバーしておりますので、トータル18カ国208の就航空港に皆さんに行っていただくことが出来ます。このグループ会社と連携をしまして、私どものネットワーク力を最大限発揮して参ります。ウェブサイトを通じまして簡単に予約をしていただき、例えば、日本からですと台湾を経由して、マレーシア、オーストラリア、フィリピン、タイ、インド。あとは、マレーシア経由でオーストラリア方面まで。非常に気軽にアジア、ASEAN、オセアニアに旅行することが可能となる。まさにこのグループシナジーが、私どもが他社を大きく凌駕する非常に大きいポイントでございる。
五番目、Win-Winのパートナーシップ。
LCCの成功のポイントとしまして、私ども自分たちの努力はもちろんのことですけれども、それに加えまして空港会社、地域自治体、そして周辺の経済団体等と協力も非常に重要でございる。これらステークホルダーの皆様と協力し、協調していくことで、事業展開を加速していきたいと考えております。
例としまして、就航する空港においては、空港会社との連携はもちろん、お客様が生活される周辺地域との連携が非常に重要となる。地元の皆様と協力、協調しまして、信頼される大きな航空会社になりたいと考えております。
そして、その結果としまして、「Now Everyone Can Fly」の合言葉とともに、今こそすべての皆様に、気軽で気楽な空の旅をご提供させていただきたいと考えております。
続きまして、私どもの事業の概要に関しましてご説明させていただきます。本日7月1日付けで出資パートナーの皆様と、体制の構築準備を完了いたした。今後、国土交通省はじめ関係の皆様と協力しまして、就航の準備を加速いたします。そして、就航を目指して参ります。70億円の資本金によりまして、特定本邦航空運送事業者として、まず最初に国内線を就航いたします。その後順次、国際線にも展開を進めてまいります。
さあ、それでは、皆様お待ちかねの出資パートナーの皆様をご紹介いたします。
まず、マレーシアからは、エアアジア本社が出資をいたします。
続きまして、オークターブ・ジャパン、株式会社ノエビアホールディングス、そして、株式会社アルペン、これらの皆様が私どもの出資者、出資パートナーとして今回ご参画をいただくことになりました。これらの皆様とともに、エアアジア・ジャパンの立ち上げを進めて参ります。
さあ、それでは、私どものグループCEOであります、トニー・フェルナンデスをご紹介したいと思う。みなさま上手にご注目ください。」((2)に続く)