路線実証飛行テストが完了したエアバスA350-900型機(F-WWYB 製造番号:MSN5) 資料提供:Airbus
エアバスはこのほど、A350-900の型式証明取得に向けた最終段階となる路線実証飛行テストが完了したと発表しました。
今回の路線実証飛行テストは、3週間にわたって世界14都市を訪問。7月24日、フランスのトゥールーズから出発してイカルイト、フランクフルト、シンガポール、香港、オークランド、サンティアゴ·デ·チリ、サンパウロ、ヨハネスブルグ、シドニー、ドーハ、モスクワ、ヘルシンキ、パースを巡り、A350 XWBの運用性を実証しました。
機材は5機あるA350 XWB試験機のうち、機体番号「F-WWYB(製造番号:MSN5)」のテスト5号機が使用され、合計で約180時間、約151,300キロを飛行。路線実証飛行テストにはエアバスのフライトクルーと欧州航空安全庁(EASA)のパイロットが乗務し、ドーハ、パース、モスクワ、ヘルシンキの路線ではA350 XWBのローンチカスタマーであるカタール航空(QTR)のパイロットも乗務しました。
A350-800、A350-900、A350-1000の3タイプをラインナップするA350 XWBは、2014年6月末時点で航空会社など世界38社が742機を発注。標準座席数は276席から369席の装備で胴体幅が広く、エコノミークラスで18インチの幅広い座席を備え、長距離を飛行する乗客にも快適な乗り心地を提供します。
エアバスA350-900型機(F-WWYB 製造番号:MSN5)の路線実証飛行ルート 資料提供:Airbus