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ソラシドエア髙橋社長が語る、「安定飛行」の秘訣と課題
LCC(格安航空会社)の参入による競争の激化や燃料費高騰でコスト増大の影響を受けながらも、13年3月期の決算は7期連続で黒字を確保したソラシドエア(SNJ)。
機体に自治体の名称やご当地キャラクターを描いて各市町村の魅力を全国に発信するプロジェクト『空恋 ~空で街と恋をする~』やボーイング737-800の新造機導入を推し進める中、今後はどういった方向性で収入増に結びつけるのか。 前回のインタビューに続き、ソラシドエアの髙橋洋社長に安定飛行を続けている秘訣や今後の課題等について話を伺いました。
-7期連続黒字達成は、相当な企業努力が必要だったと思います。成功の秘訣は?
一番は運航品質があがってきていることが挙げられます。就航率でいうと大手2社(ANA、JAL)と新規参入4社(ソラシドエア、スカイマーク、エア・ドゥ、スターフライヤー)の中では、2012年度から2年連続で当社が国内トップとなりました。日本のエアラインは就航率がほとんど99%付近の高い水準で、欠航を出さないという点において我々は大手2社と並んでトップレベルです。
-定時出発率の面はいかがでしょうか?
ANAとJALはかつて95%前後で、我々は93%付近にとどまっていましたが、この頃は定時出発率(出発予定時刻以降15分以内に出発した便数の割合)の向上が難しくなっています。これは羽田空港と那覇空港の混雑が主な原因です。
航空会社単体が努力しても空港自体が混んでいるので、15分くらいはあっという間に遅れてしまうのが現状です。特に当社は全便、羽田か那覇を発着しているため、2013年度の定時出発率は90.5%まで落ち込みました。
羽田に就航するほとんどの航空会社が軒並み2~3ポイントほど同じように下がっていて、結果的に羽田の混雑はどこの航空各社にも影響を及ぼしています。
そういった状況の中でも大手とほとんど変わらない運航品質まで近づいてきているということで、お客様が当社を選んで乗っていただけるようになり、売上の増加にも繋がりました。