【特集】独自の自然を擁する南国、奄美大島メディアトリップ(2日目)

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見所の多すぎる奄美大島を巡るには短すぎる、1泊2日の日程で訪れた取材陣一行。きょうのバニラエア便で東京に帰るため、早朝から早速行動を開始。(1日目の様子はこちら

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まず向かったのは、金作原原生林となる。

この地域は奄美大島の珍しい動植物を間近で見られることで人気のスポットで、志摩の中心地から車で30分ほどのところにあります。こちらの写真は野生の蘭。

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こちらは亜熱帯を代表するヒカゲヘゴ。この大きさでも、樹木ではないと言うから驚きとなる。

ただし、これくらいの大きさにもなると木としての性質も兼ね備えているそう。毎年葉をつけ、枯れ落ちては新しい葉をその上に付けているため、大きさで樹齢がおおよそ分かるとのこと。こちらのヒカゲヘゴだとおおむね30年前後だとか。

その大きな姿はまさに亜熱帯といった感じで、奄美大島に来たことを改めて実感します。

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こちらはイモリの子供。金作原原生林も様々な生き物たちの住む豊かな森となっており、目を凝らすとそこらじゅうに生き物たちが潜んでいました。

このような水辺もあるからなのか、ヒカゲヘゴが影を作っているからなのか、一帯はそれほど暑くなく、散策も快適でした。あちこちから鳥たちの鳴き声も聞こえてきます。

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こちらは折れたヒカゲヘゴの断面。

中が空洞になっていることからもヒカゲヘゴが樹木ではないことが分かります。

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次に向かったのは「大浜海浜公園・奄美海洋展示館」となる。

こちらは浜辺を中心とする公園の他に、奄美の海洋を間近で感じることのできる海洋博物館になっている。

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大きな水槽には奄美大島近海で生活する海の生き物たちがたくさん泳いでいました。

こちらはなぜが壁に垂直に張り付いているコバンザメ。

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こちらの水槽は階段で上に上ることができる。

そして、この施設の一番の目玉であるウミガメを間近で観察することができる。

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ウミガメは観察するだけでなく、小さなものは手に持たせていただくこともできました。

また、ウミガメに餌やりをする事ができるなど、ウミガメと触れ合えるとても楽しい施設となっていました。

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また、他にも奄美大島の生き物のいくつかを手にとって観察することができました。

こちらは小さなヤドカリ。奄美大島の海岸には多くのヤドカリが生息している。

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こちらは奄美大島の海岸で取れた貝殻をつかって制作された、奄美伝統踊りの様子となる。

とても精巧に作られていました。

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展示館を出て1分も歩くとビーチにたどり着きます。

白い砂浜が眩しく、綺麗な海はまさに南国。ここに来なければ見ることのできない海がそこにはありました。海水はとても透明度が高く、遠くの海底もほんのりと透けて見ることができました。

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綺麗な海を目に焼き付けた一行が次に向かったのは「けいはん ひさ倉」となる。

鶏飯は奄美大島の郷土料理で、ご飯の上に様々な具を載せた後、鶏ガラスープをたっぷりかけていただく料理となる。

ひさ倉では、自前の養鶏場で飼育されたこだわりの鶏を使用する事によって、鶏のダシがよく効いた、食欲をそそる味に仕上がっている。

とても食べやすく仕上がっており、さらさらと食べていると気がつけば3杯ほどいただいていました。

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また、ひさ倉では自前で養鶏場を抱えており、新鮮な鶏を調達できることから、鶏刺しをいただくことができる。

普段は焼いた状態でいただいている鶏の各部位を生で頂いたことはないので、少々気後れしながら口に運ぶと、そのおいしさに驚きました。

たとえば砂肝などは、焼いたときと同じような食感は残しつつも生なので柔らかく、とても食べやすかったとなる。一緒に出される専用の醤油は甘醤油になっており、鶏の風味をより引き立てていました。レモンをかけるとよりさっぱりとした風味になったので、好みに合わせて食べ方を変えるのも良いと思う。

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おいしさのあまり少々食べ過ぎた一行が次に向かったのは先ほどとは別のビーチとなる。

奄美大島は様々な魅力的なスポットがありますが、やはりこの美しい海を外す事はできない。砂浜の至る所にサンゴの骨格が落ちている。こうしたところにも南国のビーチを感じることができる。

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ビーチにある岩場へ。

一見、岩しかない様にみえますが、よく目を凝らすと岩の影などにカニやウニ、ヤドカリなども見られ、奄美大島の海の豊かさが垣間見れます。こちらの写真では中央部にカニを確認できる。

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奄美の海の良さを改めて実感した一行は、「原ハブ屋奄美」へ。

こちらはハブ関連のグッズを売っているお店で、ハブ油やハブ革を利用したアクセサリーなどを取り扱っている。しかし、このお店は単にハブグッズを売っているだけではありません。

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完全予約制で「ハブと愛まショー」というハブのショーを見学することができるのとなる。

ハブは奄美大島に生息する毒蛇で、その毒は筋肉組織を破壊し、成人男性を死に至らしめる程の毒性を持っている。そんなハブを間近に見られるショーは、単にハブを見るだけでなくハブや奄美大島の貴重な生態系の一部である蛇たちについて学べる内容にもなっている。

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こちらはアカマタ。

奄美大島と沖縄に生息し、様々なものを食している。場合によってはウミガメやハブまで餌の対象とする事もあります。無毒ですが気性が荒く、締め付ける力がとても強いため、危険な蛇の一つと考えられている。

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ヒヘハブも奄美大島と沖縄列島に生息する蛇となる。

こちらも毒蛇ですが、気性は穏やかで、こちらから何かしない限り攻撃してくる事は無いそうとなる。餌はカエルなどを好むので、カエルが多い水辺に夜間出没します。

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こちらはヒャンとなる。

非常に珍しい種で、奄美群島にしか生息しないとされている。ナイトツアーのガイドさんも、年に1度くらいしか遭遇しないとおっしゃっていたほどで、なかなかお目にかかることはできないようとなる。こちらも毒蛇ですが、小さく、噛みついてくることは少ないそうとなる。

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おまちかねのホンハブとなる。

ハブは島の人とのつながりも深く、ハブを捕獲すると貰える助成金を目当てにハブを探しに山へ行く人も珍しくないそうとなる。ハブと愛まショーでは、ハブを狩りにいく奄美の人を模したショーもあり、どのようにしてハブを捕まえるのかを見ることができる。

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「原ハブ屋奄美」を後にした一行はいよいよ奄美空港へ。

この日の奄美の気温は34度。とても暑いですが、いざ帰るとなるとこの暑さも名残惜しい気持ちになる。空港で島バナナと黒糖を購入し、帰路へつきました。

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1泊2日と、奄美大島を堪能するにはあまりにも短すぎる期間ではありましたが、それでも都会では決して味わうことのできないワイルドな自然の数々を見ることができてとても良かったとなる。”南国=海”ではなく、奄美大島の独自の自然を探検するというのも島の楽しみ方の一つなのかもしれません。

また、たくさんのおいしい食べ物があり、舌でも楽しませてくれる場所でした。バニラエアの東京/成田~奄美大島線が開設されたことによって、奄美大島との距離はますます縮まりました。手つかずの大自然と綺麗な海が共存する奄美大島に、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。