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「つながる世界は無限大」 JALスカイワイファイ担当者インタビュー
-新サービス導入で、率直な感想をお聞かせください
(末崎氏)「機内の過ごし方を変える」というコンセプトの下、1つには快適性の追求、もう1つには利便性の追求を目標に掲げました。
「快適性」については、普通席を含めた全クラスにおいて本革シートを採用し、シートの構造を見直すことで普通席で約5cm膝周りを広くすることに成功しました。LEDライトの採用も皆さまに快適な機内空間をご提供出来ることに繋がったと思います。
また、「利便性」という点については、日本で初めて国内線のインターネット環境を整えた、という点でお客さまの利便性向上にお役に立てているのではないかと考えています。実際にご搭乗していただいたお客様からは「すごく快適になった」と評価していただき、我々が掲げている「ひとつ先のスタンダード」が実現できつつあると思います。
これからは、他の航空会社にない一歩先のサービスが標準になる時代かもしれません。
-JAL SKY Wi-Fiの魅力とは?
これまでの機内は閉ざされた空間で、ネットからも隔離されていました。今の日常生活は基本的に「つながること」が前提のサービスが多く、特にLINEやFacebook等のSNS、スマートフォンのGPS機能など何においてもすべてはネット環境が不可欠です。
例えば、SNSに「いま富士山上空です」と投稿したり、メールで「あと30分後に着くのでお迎えよろしく」、「会議用にこの資料印刷しておいて」など機内から多くの情報発信ができます。もちろん各種アプリの使用も含め、これからはあらゆるネットのサービスがJALの飛行機の中でも使えるようになりました。
時代の変化とも日下鉄でもネットが使えるようになり、飛行機の中は唯一最後の最後までネット環境から取り残されていました。その残されたまさに”ブラックホール”のような穴を埋めたことは、非常に意義があることだと感じています。
-1日に何回も日本各地を飛び回る
(末崎氏)サービス導入に至るまで、数えきれないほど実際のフライトでテストを繰り返しました。数十回以上乗ったかもしれません。羽田発着の伊丹、新千歳、函館、沖縄、福岡線等で様々なテストを行いました。1日に何回も乗っているので、今のフライトがどこ行きかわからなくなってしまうこともありました。笑
到着してもすぐに同じ飛行機で東京に戻ったので北海道や九州に行った感覚がほとんどありません。それほど接続テストに集中していたんです。ただ、いつも機内でインターネットに接続して会社のメールなどの処理はできましたので、業務は会社にいるときと変わりませんでした。あるテストフライトでは社員を何十も乗せてWi-Fi接続の負荷テストをやったり、機内に搭載している説明ガイドがお客様にとってわかりにくい表現はないか等を繰り返し検証を重ねてきました。
恐らく接続方法のわからないお客さまは客室乗務員(CA)にご質問をされると想定をしていました。しかしCAは基本サービスと保安面に注力すべきと考えておりますので、Wi-Fi接続に関しては可能な限りお客さまご自身が説明ガイドに沿ってご利用いただけるようわかりやすい説明ガイドを搭載しています。もちろん、どうしても解決出来ない時もあると思いますので、その時にはご遠慮なくCAにご質問下さい。
-実際にJAL SKY Wi-Fiを使ってみた感想は?
(藤山氏)テストフライト中も業務メールやスケジュールが確認できるようになり、すごく便利になったと実感しています。あまりにタイムリーに返信するので、私がテストフライト中だと思っていなかった同僚もいるくらいです。
機内でインターネットが出来なかった時代は到着後にメールチェックやスケジュール確認などのアクションを起こしていました。今はフライト中も仕事が出来る様になりましたので、出張帰りに会社に戻ることなく自宅に直帰出来るなど、ビジネスパーソンにとってもつながるメリットは大きいと思っています。
-機内で「富士山上空なう」
窓側に座ればGPS機能の位置情報を捉えることもあるので、その機能を上手く使いながら「今、JALの機内だよ」とか、富士山付近を通過した際には「富士山上空なう」などこれまでになかった新しい使い方をされるお客様もいらっしゃいます。そんな投稿を見ると、とても新鮮です。