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【一問一答】エアバスA350型機デモフライト JAL植木義晴社長質疑応答
11月20日、フランスのトゥールーズからアジアツアーで羽田空港に寄港した、エアバスA350型機のデモフライトが、報道陣や関係者を乗せて行われた。
デモフライト後に行われた、日本航空(JAL)の植木義晴社長の挨拶と質疑応答は次の通り。
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どうもみなさんこんにちは、よろしくお願い致します。
みなさんと同じフライトですけれども、小一時間、コックピットに離陸から着陸まで、私は乗せていただきました。どちらかというと、お客様の感覚というよりは、ついパイロットとしての感覚で見てしまったというところがありますけれども、本当によくできた飛行機だといま一度思う。
まあ、あの時に決断をしたわけですけれども、正しい決断をしたなとこう感じておりますし、これが2019年、この日本で、JALの翼としてお客様の前にご披露するのを、本当に楽しみに感じました。
今回機長として乗ってらっしゃるのは、キャプテンロイという方なんですけれども、1年ほど前に、エアバスの本拠地であるトゥールーズに行った時に、シミュレーターに乗せて頂いた時に、実は一緒に乗っていただいたキャプテンだったんですけれども、「2019年、1号機を日本に着陸させる時には、植木、一緒にこのコックピットにいようね」とこういうことを言ってくれました。
それまで私がこの会社にいるかどうかは別としまして、楽しみにしたいなとこういうふうに感じました。あとは、みなさんがこの客席でどう感じていただいたか、私のほうからもお聞きしたいという感じとなる。
ーエンジンがかなり静かだと感じられた方が多かったようですが、その点いかがでしょうか。
ちょっと、コックピットからと客室からと感じ方は違うので、僕も降りてからうちのものに感想を聞いてみたんですけれども、やっぱりみんな言っていたのは静かだったと。
例えばランディングギアを言いますけれども、車輪を下ろした時の直接的な感覚はコックプットはある程度感じられるんとなる。客室で聞いたら、いつ下りたかわからないくらい静かで非常に落ち着いていたと聞きましたので、満足している。
ーコックピットにいらっしゃったということで、お客さんの立場と違うということがありますが、JALの機体として快適性というのがひとつの売りですが、どういった快適性を売りになさっていくでしょうか。
こうやって見ていただいてわかりますように、非常にワイドな胴体がありますので、ゆったりとおくつろぎいただけると思いますし、それから座席についてはこれはスタンダードの形でいま付けております。
これから、我々もどういった座席をいくつくらい付けるかというものを検討してまいりますけれども、これから考えうる最高の座席を付けさせていただきたいと。こう考えておりますし、最高のサービスでお迎えをしたいとこう思う。
ーエミレーツさんが(エアバスA)350をキャンセルして、(ボーイング)777Xに変えたということがありましたけれども、御社として今後何か再検討をされたりとか、777も並行で使ったりとかそういった可能性はありますでしょうか。
現在のところは、大型機としましては、我々はA350一本で行こうと考えております。
ー稲盛(和夫)さんが複数調達が基本だということをおっしゃっていますけれども、そういうことはお考えないでしょうか。
それとこれとは全く別の問題となる。
結果的に複数調達という形が望むべきことだということは私も思っております。それを前提に、これだけ高価な飛行機を、最高の資産を選ぶということは、私はありえないと思う。
ーボーイング787が国際線に既に導入されていると思いますけれども、皆さんがエンジンが静かということが出てきましたが、両機の違いについて乗ってこられて、787と比べた感想というのがあれば教えてください。
787は、それはやっぱり今の時代の中では非常に革新的な飛行機となる。中型機でありながら、初めてロングレンジが飛べる飛行機として出てきましたし、787の価値は確実にありましてですね、ゲームチェンジャーなんて言われておりますけれども、我々の、JALにとって必ずや必要な航空機であると。その信頼は全く揺るぎはしないとなる。
その上のレベルの大型機として考えた時、我々はこのエアバスのA350を選ばせていただいたということで、乗った上の感触はもうひとつこれからだと思いますし、これから客室を作りこんでいきますので、それをみなさんに楽しみにしていただきたいと思う。
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