エアバス、イスラエルで初めてワイドボディ機受注へ

アルキア・イスラエル・エアラインズ向けエアバスA330-900neoイメージ

アルキア・イスラエル・エアラインズ向けエアバスA330-900neoイメージ 資料提供:Airbus

 エアバスは現地時間18日、イスラエルの航空会社、アルキア・イスラエル・エアラインズ(AIZ)がA330-900neoを最大4機発注する覚書(MoU)を締結したと発表しました。エアバスにとってイスラエルでのワイドボディ機受注獲得に向けた締結は今回が初めて。

 アルキア・イスラエル・エアラインズは、イスラエルでA330-900neoを運航させる最初の航空会社となり、同機導入後は増加する長距離路線およびレジャー路線へのサービスを拡大します。

 A330-900neoは同サイズの航空機の中で最もコスト効率に優れ、座席当たりの燃費を14%を削減。航続距離を最大400海里(740.8キロ)延長し、整備コストも削減することができるA330ファミリーの新型派生機です。

 アルキア・イスラエル・エアラインズは2012年のファーンボロ航空ショーでA321neoを4機発注しており、エアバスの相互乗員資格(Cross Crew Qualification)によって、パイロットやエンジニアは単通路型のA320ファミリーからワイドボディ機のA330への移行訓練時間を短縮することが可能です。

 エアバスのA330neoはA330-800neoとA330-900neoの2タイプで構成される昨年7月に発売されたA330ファミリーの改良型ワイドボディ機。A350XWBを元にしたウィングレットを搭載し、エンジンはロールス・ロイス社製のトレント7000エンジンを装備。

 A330neoシリーズの初号機引き渡しは2017年の第4四半期頃になる見込みです。