ライオンエア、インドネシア当局が免許凍結検討 大幅遅延による払い戻しで現金不足も

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ライオン・エアに対し、インドネシア運輸省は、免許凍結などを含む処分を検討していることがわかった。

旧正月期間で混み合う2月18日から、多くの便で欠航や遅延が相次いだことによるもので、乗客に対して充分な説明と対応を怠ったことが理由。空港では説明を求める乗客が暴徒化し、コンピューターなどを破壊。警察官500人が動員された。ライオン・エアでは、一部の便でエンジンで異物が見つかったとしており、調査の結果、鳥の羽と骨が見つかった便もあったことがわかっている。

ライオン・エアでは、80%程度のフライトは予定通り運航しているとしたものの、今後は調整のための機材を増やすなどの対応を行うほか、数千人の乗客に対して、無料航空券やタクシー代の補償のほか、払い戻しを行う方針。現金不足のため、国営機関のAngkasa Pura II(AP II)から融資を受けた上ですでに一部の払い戻しを行っている。

ライオン・エアは、インドネシア最大の格安航空会社(LCC)。121機を保有しており、うち6機は緊急時用にスタンバイしているものの、旧正月期間中、10機は飛べない状態で7機は定期メンテナンスを行っていたとしている。

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