スカイマーク最大債権者、「スポンサーはANA HD以外で」

スカイマークがイントレピッドからリースしていたエアバスA330-300型機 © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年8月

　スカイマークの経営再建をめぐっては、イントレピッド・アビエーションとスカイマークの再生計画案が異なり、イントレピッド・アビエーションは事業スポンサーを他の航空会社、スカイマークはANAホールディングス（ANA HD）の支援としています。

　イントレピッド・アビエーションが債権者に通知した文書によると、「ANA HD以外の航空会社がスポンサーとして望ましいと判断し現在複数の航空会社と交渉を行い、事業スポンサーの選定作業を進めている」という。

　スカイマークのスポンサー選定について、イントレピッド・アビエーションは、国際的な一流の航空会社であること、日本の航空業界における実績を有すること、利用者、従業員及び取引先のために第三極としてのスカイマークの将来を強化できること、再生債権者全体の弁済率向上を実現するため、主要債権者の債権を減額できる航空会社であることを重視しています。

　両社の再生計画案の弁済率については、どちらも同じ5％。しかし、イントレピッド・アビエーションが交渉を進めているスポンサーとなる航空会社が当該航空機のリースを受けることを前提としているため、かかるリースが実現すれば、損害が早い時期に大幅に軽減されることを見込んでいると説明しています。

　イントレピッド・アビエーションの再生債権者計画案は、8月5日開催の債権者集会での直接投票もしくは、事前の書面投票によって決議されます。