ANAグループ、「ANAにキュン! BLACK FRIDAY!」を開催
「787初号機は雨女」 ボーイング、ZA001をセントレアに正式寄贈
セントレアの愛称で親しまれている中部国際空港は7月7日、ボーイング787飛行試験初号機「ZA001・N787BA」の贈呈記念式典を同空港27・28番スポットで開催。航空会社やパートナー企業、地元自治体の関係者らも列席し、787初号機の里帰りと正式寄贈を祝いました。
式典では、はじめにボーイング・ジャパンのジョージ・マフェオ社長が登壇。「ここはシアトル?名古屋?気候が同じでわかりません」と、笑いを誘いました。マフェオ社長は挨拶で「みなさんとこの特別な日を共有できることは私の喜び。787初号機は愛・希望・夢が詰まっている。七夕の記念すべき日に、ZA001初号機がさらに皆さまの夢と願いをこれからも届けてくれること、これからも何年も何十年もの間、私たちを力つけてくれること、そして心の支えとなってくれることを願っている」と述べました。
787の生産レートについても言及し、現在の月次生産10機は間もなく12機へ、2010年代末には14機になる見込みで、今後も787の製造能力を強化していく考えを示しました。
挨拶の最後、マフェオ社長は日本語で「私たちの大切なZA001、大変お疲れ様でした」と、787初号機の活躍を労いました。
式典では契約書サインや787初号機に関する映像が放映されたほか、ボーイング社の伝統である鍵の贈呈も行われました。ボーイング・ジャパンの広報担当者は「この子(787初号機)は基本的に雨女。雨の中で生まれて、初フライトも雨、初めてお客さんに引き渡された時も雨で、今日の寄贈式典も雨だった。これからは晴れた空に向かって活躍してほしい」と、今後の787初号機に期待を寄せていました。
今後の機体活用について、具体的な展示場所や時期などは決まっておらず、中部国際空港の友添社長は「787は夢と情熱をもってつくりあげている。今はどのようなかたちでという段階にはないが、皆さんから長く愛されるような情報発信をしていきたい」と述べました。
ボーイング787-8の初号機、2号機「ZA002・N787EX」、3号機「ZA003・N787BX」はすべて寄贈されており、ANAカラーの2号機はアリゾナ州ピマ航空博物館、3号機はシアトルのミュージアム・オブ・フライトが譲り受けています。