三菱航空機、10月実施のMRJ初飛行内容を発表 安全性は確認済み

三菱航空機,MRJ

10月後半に初飛行が行われるMRJ 資料提供:三菱航空機

 三菱航空機はこのほど、開発を進める次世代リージョナルジェット機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の安全な飛行試験の実施に向けて、国土交通省との連携状況を発表しました。

 初飛行に際し、まずは社内審査会において安全性が認められた後、国土交通省の飛行前審査会を受審。社内審査会においては、飛行許可取得に必要な提出文書を審査し、事前確認が行われます。

 その後、MRJの型式証明取得活動の一環として、飛行試験を実施するために、法令に基づく飛行許可を国土交通省から取得し、県営名古屋空港で初飛行を実施します。使用機体は飛行試験初号機(機体番号:JA21MJ)。

 MRJの初飛行における安全性については、「静強度試験において主翼上曲げ、胴体与圧等の試験を完了し、構造強度上、初飛行が安全に行えることを確認済み」と説明しています。

 また、初飛行の際は基本特性(上昇、下降、左右への旋回)の確認を主な目的とし、可動部のうち、脚とフラップは固定、逆推力装置は作動しません。初飛行以降は飛行領域拡大のために試験のフィードバック改修を計画的に実施予定としています。

 MRJの初飛行は10月後半。具体的な日程は9月末に実施する週を案内する見込みで、初飛行実施の1日前にも再度発表予定です。