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国土交通相は、福岡空港の滑走路増設の環境影響評価書に対する意見を、事業者の九州地方整備局長、大阪航空局長に送付した。
航空機の騒音拡大が懸念されるため、環境基準の達成に向けて騒音軽減運航方式の実施、防音壁の設置に関する適切な範囲・高さ・材質のあり方の検討、地上電源装置(GPU)の使用促進等の措置を講じるとともに、低騒音型の航空機の導入を航空会社へ働きかけるなどの総合的な措置を行うことや、環境基準が達成されない地域では、申請に応じて、必要と認められる場合に、移転補償、住宅防音工事等を適切に実施することで、環境基準が達成された場合と同等の屋内環境が保持されるよう求めた。
福岡空港の平成25年度の年間旅客数は1929万人、年間発着回数は16.7万回(ヘリコプターなどの回転翼機を除く)となっており、滑走路1本の空港としては、国内で最も利用されているものの、航空機の混雑や遅延が常態化しつつあり、既にピーク時には増便が困難な状況となっている。