エアバス、A350型機の長距離型「A350-900ULR」をローンチ シンガポール航空が選定

シンガポール航空

エアバスは、新しくローンチした最新鋭機A350-900型機の長距離型である、A350-900ULRをシンガポール航空が選定したと発表した。

現在シンガポール航空が発注しているA350-900型機のうち7機が、A350-900ULRとして引き渡される。また、A350-900型機の発注機数も4機追加して計67機、オプションは16機となった。

A350-900ULRは、燃料システムに変更を加え、燃料搭載容量141,000リットルから165,000リットルにを増加させる。また、最大離陸重量を280トンに増加させ、空力性能を向上させることによって、シンガポールからアメリカ西海岸への飛行が可能となる。

シンガポール航空は、2004年から2013年までA340-500型機で運航を行っていた、世界最長路線のシンガポール〜ニューヨーク線を復活させる計画で、最大約19時間で結ぶ計画。

シンガポール航空のゴー・チュン・ポン最高経営責任者(CEO)は、「多くのお客様がシンガポールと米国間のノンストップ便が再開されることを待ち望んでいる。シンガポール航空は、ビジネスとして発展可能で、超長距離運航に最適な航空機をエアバスが提案してくれたことを非常にうれしく思う。私たちは業界のリーダーとして 革新的なプロダクトと卓越したサービスを提供し続けることによってお客様の要望に応え、その期待を超えるために献身的に取り組んで参ります。このたびA350-900ULRの導入を決めたこともその取り組みの一つとなる。そしてまた、北米と東南アジアを結ぶ最速で最も便利な空の旅を提供することによって、シンガポールのハブ機能をさらに強化することができるでしょう」と述べた。

エアバスのファブリス・ブレジエ社長兼CEOは、「私たちはシンガポール航空との協力のもと、米国へのノンストップ飛行が再開されることを楽しみにしている。A350は超長距離の運航においても比類ない運航経済性を実現する最適で柔軟性の高い航空機となる。また、より機体幅が広く静かな客室は心地よい居住環境を確保し、世界的に評価の高いシンガポール航空の機内サービスによって快適な空の旅を楽しむことができるでしょう」と語った。

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