JCB、手のひらの静脈認証で決済の実証実験 カードなくても決済可能

ジェーシービー(JCB)は、富士通、富士通フロンテックと手のひらの静脈認証技術を用いた決済スキームの実証実験を、10月に国外にて開催するパートナー企業向けのカンファレンスの場で実施すると発表した。

世界最高レベルの認証精度と耐偽造性能を誇る富士通の静脈認証技術とJCBのネットワークを融合させ、あらかじめ手のひらの情報をカードの情報へ紐付けすることにより、手のひら静脈認証での本人確認により決済を可能とする決済スキーム。手のひらの情報に対して複数のカードの紐づけが可能なため、カードを持ち歩く必要がない。認証技術の精度の高さから、銀行ATMやセキュリティエリアの入退出管理などでの多くの採用例がある。

すでに日本国内では、7月にJCB本社で数百名の社員が参加し、手のひら情報とクレジットカードのひも付けによる実証実験を実施済み。国内外でクレジットカードやプリペイドカードといった様々な決済プロダクトでの利用が可能な「グローバル決済スキーム」としての実用化へ向けたさらなる検証を行うものとしている。

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