本邦航空会社で最速 ピーチ、A320全16機の連続式耐空証明を取得

ピーチ

ピーチ、A320全16機の連続式耐空証明を取得 © Toshio Tajiri/Flight Liner=12年3月

 LCC(格安航空会社)のピーチアビエーション(APJ)は10月23日、国土交通省から同社が保有しているエアバスA320型機16機全ての連続式耐空証明を取得したと発表しました。連続式耐空証明の取得で、耐空証明の有効期間が「弊社の整備規程の適用を受けている期間」に変更となり、これまで毎年1回義務付けられていた更新耐空証明検査の受検が不要となります。

 耐空証明は航空機を飛行するために必要な証明。航空機の安全性を確保するための強度、構造及び性能等の基準に適合していることを国土交通省が検査を行い、耐空証明書を交付することで証明するものでその有効期間は1年とされています。

 これにより、ピーチはこれまで毎年1回必要となる更新耐空証明検査を受検するため、航空機1機につき、年間およそ3~4日程度の定期便を運休するなどし A320の検査を受検してきました。

 今回の連続式耐空証明取得は、自社による安全・整備管理体制ならびに航空機の耐空性の適切な維持・管理体制が国により認められたもので、日本の航空会社としては最速となる、就航からわずか3年7ヶ月あまりで取得したことになります。当該検査の実施に伴う定期便の運休もなくなり、利用者の利便性が高まります。