【コラム】ビジホ客室デスク周りに並ぶ宣伝の数々、どうしてますか?

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ホテルは旅の基地だけに、アウェイな土地で情報を得ることができる貴重な場所でもある。いまやホテルのネット利用は無料がスタンダードなので、パソコン持参で、いや、そもそもスマートフォンからでも相当なホテル周辺情報が得られる。

ホテルのフロントでも紙媒体で有益情報が得られるケースは多い。「ホテル周辺ガイドマップ」や「スタッフおすすめ飲食店」といった類のものだ。地元密着系のイケてる飲食店なども知ることができ意外に使える。必要ならばピックアップすれば良いだけなのも気楽だ。

そんな中で辟易するのが、ビジネスホテルのシングルルームユースで出会う宣伝文句だ。チェックインした客室のデスク上に並ぶ訴えかけるようなお誘い。ホテルレストランが宿泊者割引になる誘い文句やマッサージのお誘い等々。

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分厚いホテルの案内ファイルもある。

「何かお困りごとはございませんか?」

そんなファイルや宣伝に今まさに困っているのである。

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これからデスクにパソコンや資料を広げて仕事に集中しようとする時に、ただでさえスペースの限られたデスクに並ぶ立体的な宣伝やファイルには気が滅入る。ファイルであればデスクの引き出しに仕舞えばいいが、ファイルが分厚いとパンパンになったり、特に立体型に鎮座してるヤツなぞはどうにも始末に悪い。折って平らにして引き出しに仕舞っても、引き出し内部で広がってしまうし、結局カーペットの上に放置することになる。

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確かに時々有益な情報も目にするが、ほぼ利用しない、必要ない情報、といったケースが多い。1名利用にしてひとり知らないホテルレストランへ向かうのは勇気のいる行動であるし、仲間同士であれば事前に市中のお目当て飲食店を決めていることだろう。

懐が暖かい時、マッサージのお誘いならついつい電話してしまいそうだが。

(文:瀧澤信秋/ホテル評論家・Hotelers編集長)