セントレアに「ドリームリフター・オペレーションズ・センター2」新設へ

ドリームリフター

787のパーツを輸送するドリームリフター © Toshio Tajiri/Flight Liner=13年11月

 ボーイングと中部国際空港はこのほど、ボーイング787型機の部位輸送円滑化と今後の787増産に対応にするため、同空港に「ドリームリフター・オペレーションズ・センター2(DOC2)」を設置することで合意したと発表しました。

 既存のドリームリフター・オペレーションズ・センター(DOC)は、セントレアにおいては中部地域で製造したボーイング787型機部位をドリームリフターに搭載するためのハンドリング機材、およびボーイング787型機部位の保管庫として、2014年1月から本稼働しておりますが、このたび、機能拡充のため「DOC2」として隣接地に新たに整備するものです。

 ドリームリフター・オペレーションズ・センター2は既存のDOCと同様に、ボーイング787型機部位をドリームリフターに搭載するためのGSE車両(グランドハンドリング機材)である「ラージ・カーゴ・ローダー(LCL)」及び「モバイル・テール・サポート(MTS)」を屋内に保管、また、三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の各工場から海上輸送される787のパーツを、ドリームリフターに搭載するまでの一時的な保管にも使用されます。

 建築面積は約2,000平方メートル。着工時期は2015年11月で、2016年夏の完成を予定しています。

 787の主要部位を輸送するドリームリフターはボーイング747-400型旅客機からの改造機。11月現在、世界で4機のドリームリフターが運用されており、セントレアはドリームリフターが運航する日本で唯一の空港です。

ドリームリフター・オペレーションズ・センター2

ドリームリフター・オペレーションズ・センター2イメージ 資料提供:Boeing