JALグループが5月に導入する新仕様機エンブラエル190(ジェイ・エア運航)イメージ 資料提供:JAL
E190のシートマップ。前から1~5列目がクラス J、15列目以降は普通席 資料提供:JAL
日本航空(JAL)は1月19日、新仕様機材「エンブラエルERJ-190(E190)」を5月10日から運航開始すると発表しました。JALグループのジェイ・エア(JAR)が運航し、初号機は伊丹-鹿児島線でデビューします。日本の航空会社がE190を導入するのは初めてで、地方路線においてもより効率的な運営を図ります。
E190型機は2005年より引き渡しが開始。航空会社など全世界で44社が購入し、2015年12月末日時点ですでに523機が引き渡されているリージョナルジェットのベストセラー機種です。
E190のクラス Jシート(左)と普通席(右) 資料提供:JAL
機内はJAL国内線の普通席よりもシートピッチが広い「クラス J」サービスをE190にも実施します。ジェイ・エアが「クラス J」を導入するのは初めてです。配列は「1-2」。エンジンはGE社製のCF34-10Eエンジンを搭載しています。
シートはJALと同様に本革を取り入れており、普通席も高品質な本革を採用しています。座席数は「クラス J」が15席、普通席80席、2クラス構成の計95席。また、座席にはユニバーサルPC電源を全席に配備します。スマートフォンの充電やノートパソコンの資料作成時等にも使え、バッテリーの消費を気にせず利用できます。
E190初号機の初就航日は5月10日を予定しており、初便は伊丹-鹿児島線が予定されています。その後、伊丹発着で仙台線と福岡線に順次投入する見込みです。
JALグループはE170の追加導入とE190の新規導入、両機種合計で確定15機の購入契約を2014年8月に締結しています。
このほか、JALグループ各航空会社も順次機材更新を進めており、日本トランスオーシャン航空(JTA)は737-400の後継機として737-800を2月から、琉球エアーコミューター(RAC)はDHC-8-100(Q100)とDHC-8-300(Q300)の後継機として、貨物室拡張型のDHC-8-Q400EC機材を導入します。