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エクスペディア、2015年インバウンドランキングを発表 香港、韓国、台湾、タイでも人気1位は「日本」
エクスペディアは、2015年1年間の予約状況に基づき、海外から見た日本というインバウンドの視点から、人気の旅行先及び人気の都市を発表した。
エクスペディア経由の予約状況に基づき、2015年の年間のインバウンドデータを分析すると、訪日外国人数は昨年比175%、アジアだけに絞ってみると209%であることがわかり、2014年に引き続き訪日外国人数が過去最高を達成した。主な要因としては、円安の影響で日本への旅行が金銭的に行きやすくなった点、格安航空会社(LCC)の増便で各都市へのアクセスが良くなった点、また、各地方における訪日施策も強化されており、東京や大阪以外の地方へ訪問する日本リピーターが増えた点などが考えられる。
2015年1年間のインバウンド伸び率ランキングを見てみると、香港が最も多く272%という圧倒的な数値を出している。理由の1つとしては、日本就航2年間で利用客100万人を突破した「香港エクスプレス航空」の存在があげられる。2015年の1年間でも、名古屋/中部〜香港路線が週9便に増便、新たに広島〜香港路線が就航するなど、現在、東京/羽田、東京/成田、大阪/関西のほか、各地方都市にも就航している。
韓国・台湾・香港・タイの4カ国のエクスペディアにおける2015年の人気海外旅行先ランキングでは、全て日本が1位という結果となった。
都市別で見ると、東京や大阪のみならず、沖縄、札幌、京都、福岡なども上位にランクインしていることがわかる。理由としては、前項で紹介した香港エクスプレス航空の増便に加えて、台湾においても2015年だけでジェットスター・ジャパンが東京/成田、大阪/関西、名古屋/中部線、そしてタイガーエア・台湾が東京/羽田などに就航するなど、LCCの増便が相次いだことが挙げられる。
アジア以外の国の人気海外旅行先ランキングを調べてみたところ、アメリカでは東京が5位にランクインしたことがわかった。アジアに留まらず、日本の人気が上昇していることが伺える。
訪日客に人気だった都市ランキングを見ると、2015年に最も人気だったのは東京で、大阪、京都が続く結果となった。アジアの人気都市ランキングでは京都はあまり見られなかったが、アジア観光客は大阪に宿泊しながら日帰りで京都に訪れる傾向があるためと考えられる。逆に欧米諸国では京都に宿泊する人が多いため、全体で見ると3位という結果になった。
また、人気急上昇している地方都市では熊本が1位となった。熊本人気を押し上げているのはで香港で、現地では熊本県のキャラクター「くまモン」が大変人気となっている。また、旭川や富良野は、夏をピークにアジアの人から人気を集めている。
東京都内の訪日観光客の宿泊地構成を見てみると、新宿の人気が最も高く、約3人に1人が宿泊している結果となった。新宿が選ばれる理由としては、高級ホテルから手頃なビジネスホテル、カプセルホテルなど、多様な宿泊施設が揃っていることがあげられる。また都内各所だけではなく、人気スポットである富士山へもバスでアクセスしやすいため人気となっている。
2015年の訪日観光客による人気ホテルランキングを見てみると、1位~4位、そして8位と、新宿のホテルが5施設もトップ10にランクインしている。