ANAが2019年に受領予定のエアバスA380 資料提供:Airbus
エアバスはこのほど、全日本空輸(ANA)を傘下におくANAホールディングス(ANA HD)から超大型機A380を3機確定受注したと発表しました。これにより、ANAグループは日本で初めてA380を運航する航空会社になります。
ANAホールディングスのA380確定発注により同機の総受注数は世界の19社の航空会社やリース会社から合計319機となりました。このうち179機が13社の航空会社に引き渡されています。現在、100路線以上50都市でA380が運航中です。
なお、ANAホールディングスは、2014年と2015年にも合計37機の単通路型A320ファミリーを発注しています。
21世紀の航空産業の課題に対応するよう設計されたA380の機体サイズは、客室を最適化することで航空会社の収益を最大化し、収益への貢献度を競合機と比べ1飛行当たり最大65%高めることができます。比類ない客室の快適性によって利用率(ロードファクター)が向上し、より高い利益性をもたらしています。
総2階建てのA380は標準で4クラス制の544座席を装備。8,200海里/15,200キロを飛行し、東京から米国や欧州のどの都市にもノンストップ飛行が可能です。
今回のANAホールディングスによるA380確定発注を受け、エアバスのファブリス・ブレジエ社長兼CEOは、「ANAグループをA380の新たなカスタマーとしてお迎えできることを大きな誇りに思う。すでに実証済みのA380の運航経済性と比類ない機内の快適性は、世界でも名声あるANAグループに多くの利点を提供するでしょう。」とコメントしています。
ANAホールディングスへのA380初号機の引き渡しは2019年。エンジンはロールス・ロイス社製トレント900エンジンを搭載します。