一般公開飛行実施に向けてスポンサー企業募集を開始する零式艦上戦闘機 撮影:中村 泰三
「零戦里帰りプロジェクト」を推進するゼロエンタープライズ・ジャパンは、零式艦上戦闘機の一般公開飛行を目指し、本格的にスポンサー企業の募集を2月中旬から開始すると発表しました。同時にファン層からのアンケート調査も実施する見込みです。
零戦里帰りプロジェクトは2013年に法人設立など本格的に始動して以来、2014年に米国から零式艦上戦闘機を里帰りさせ、2016年1月27日に鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋基地において一般非公開の試験飛行を完了しました。1月28日には、鹿屋基地から鹿児島空港へ飛行し、現在は鹿児島空港の格納庫に駐機しています。ゼロエンタープライズ・ジャパンによると、2016年5月までをめどに数回の一般公開飛行を計画しているという。
飛行実施に際して、零式艦上戦闘機はFAA(米国連邦航空局)に登録されている機体であることから、国土交通省航空局への申請と許可取得が飛行の都度で必要となり、その整備や飛行には米国から航空機整備士や操縦士を招致する必要があり、また、本機の維持管理や保険にかかる費用など資金面の課題を抱えています。
このような状況を踏まえ、企業スポンサーの募集を今回開始すると共に、企業スポンサーが付かなかった場合、有料のイベントにした場合の入場チケット価格について航空機ファン層へのアンケート調査を本プロジェクトのホームページ上で2月15日から開始する予定です。
ゼロエンターでは、一般公開飛行の収益次第で6月以降に零式艦上戦闘機を一旦アメリカへ戻し、整備の実施と日本人操縦士の養成を目指します。