2月20日から運航を開始した天草エアラインのATR新みぞか号 © Toshio Tajiri/Flight Liner=15年8月
天草エアライン(AHX)は2月20日、日本初導入となる新機材ATR 42-600新みぞか号(機体番号:JA01AM)による運航を開始しました。
天草エアラインのATRみぞか号は航空機リース会社のノルディック・アビエーション・キャピタル(NAC)から天草2市1町(天草市・上天草市・苓北町)が購入した機体。価格は約23億円。
愛称に用いられている「みぞか」号は天草弁でかわいいの意味で、これまで活躍してきた初代みぞか号の機体デザインや愛称を引き継いでいます。
エンジンはプラット・アンド・ホイットニー社製の127Mエンジンを搭載し、機内は以前のダッシュ8みぞか号(JA81AM)よりも9席多い48席仕様です。機内はクリスマスをイメージさせるワインレッドカラーのシートと緑のシートベルトのカラーリングが取り入れられています。また、機体下部にサンタクロース姿のくまモン「モンタクロース」がデザインされていることも大きな特徴です。
JALグループの日本エアコミューター © Toshio Tajiri/Flight Liner=15年3月
なお、地元のテレビ局である熊本県民テレビ(KKT)が報じた内容によると、天草エアラインは機体整備時には数週間の運休が発生することから、これに対処するため鹿児島空港を拠点とするJALグループの日本エアコミューター(JAC)が、今後機体を貸し出す方向で検討を進めています。
天草エアラインのATR導入にも支援してきたJACはATR 42-600を2017年に9機導入するため、今後はATRを両社の共通事業機とし、天草エアラインの路線維持のためにATR機貸し出しの協議が行われる見込みです。JACはボンバルディアDHC-8-400とサーブ340Bを使用しており、今後はサーブ340BをATR 42-600に機材更新します。
ATRみぞか号を唯一の運航機材とする天草エアラインは2月現在、天草発着の福岡線(1日3往復)と熊本線(同1往復)、熊本-伊丹線(同1往復)の3路線に就航。1日10区間を運航しています。