シンガポール航空、A350 XWB初号機受領 ワイドボディ全機種揃える

シンガポール航空,A350 XWB

シンガポール航空向けエアバスA350 XWB初号機 資料提供:Airbus

 エアバスは現地時間3月2日、シンガポール航空(SIA)にA350 XWB初号機を引き渡したと発表しました。これにより、シンガポール航空は世界で5番目のA350 XWB運航会社となります。
 シンガポール航空が受領したのは機体番号「9V-SMA」のA350-900。機内はビジネス・クラス42席、プレミアム・エコノミー24機、エコノミー・クラス187席の3クラスを備える253席仕様。
 当初はシンガポール・チャンギ国際空港発着でクアラルンプールおよびジャカルタへの地域路線に投入し、その後、5月から長距離路線のアムステルダムとデュッセルドルフ線に導入する予定です。
 シンガポール航空はエアバスに合計67機のA350-900を発注しています。そのうち7機が、最大19時間飛行可能な超長距離型のA350-900ULR(Ultra-Long Range:ウルトラロングレンジ)」として2018年以降に引き渡される予定で、アメリカへのノンストップ飛行が可能になります。
 シンガポール航空は3月現在でA380を19機、A330-300を29機導入しており、A350 XWBが加わることでエアバスのワイドボディ機を全機種揃えることになります。
 A350 XWBはこれまでに日本航空(JAL)など世界中の42社から合計783機の受注を獲得しています。
シンガポール航空,A350 XWB

シンガポール航空向けエアバスA350 XWB初号機 資料提供:Airbus