エアバス、中国・天津でA330工場建設開始

A330コンプリーション&デリバリー・センター

エアバスが中国・天津に建設するA330コンプリーション&デリバリー・センター(C&DC)完成イメージ 資料提供:Airbus

 エアバスはこのほど、中国・天津でA330コンプリーション&デリバリー・センター(C&DC)の建設を開始したと発表しました。このデリバリーセンターは、現在天津に置かれているA320最終組立工場および天津デリバリーセンターと同じエリアに建設されます。
 2014年にエアバスは中国のパートナーである天津港保税区(TJFTZ)、中国航空工業集団公司(AVIC)と、中国天津にA330コンプリーション&デリバリー・センター(C&DC)を設置する枠組み協定を締結しました。
 A330 C&DC はA330の引き渡しまでの客室装備や塗装、エンジンテスト、飛行テスト、引き渡しなどの最終工程の作業を担います。最終組み立てはフランスのトゥールーズで行い、塗装や客室装備等は天津で行うことになります。
 エアバスは最新の航空機市場予測で2015年から2034年における20年間で、中国における新造機需要は約5,400機と予測しています。内訳は単通路型が3,630機、双通路機が1,770機。これは、世界全体の需要約32,600機のうち約17%を占める割合です。