ユナイテッド航空のボーイング747-400、2018年末までに全機退役 © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年7月
ユナイテッド航空(UAL)はこのほど、機材更新計画を発表しました。ボーイング737-700の25機追加発注を発表したほか、747-400は全機退役させる計画です。
737-700の追加発注は以前発表した40機発注に追加するもので、追加分は2017年末より順次受領する予定です。導入は、ユナイテッド航空が進める50人乗りリージョナル機材の大型化を促進するものであり、2019年末までに50人乗りの機材数は100機未満になる見込みです。
今後導入するユナイテッド航空の737-700は、頭上の手荷物収納スペースが広くなるなど、乗客により快適な機内空間を提供します。キャビンには、787にも取り入れられている「ボーイング・スカイ・インテリア」が採用されます。
現在保有する747-400については2018年末までに全機退役させます。さらに、当初2020年およびそれ以降の受領予定で発注していた787の契約を、4機の777-300ER、5機の787-9に切り替え、受領は2017年からに早める計画です。今回の決定は747-400の退役を早めると同時に、ユナイテッド航空が必要とする輸送力を確保するものです。
ユナイテッド航空では今回の発表以外にも、737ファミリーを153機、777-300ERを10機、787を27機、日本航空(JAL)も導入するエアバスA350-1000を35機、確定発注しています。このほかにもユナイテッド・エクスプレスのパートナー会社が運航を予定しているエンブラエルERJ175を10機、確定発注しています。
747-400の退役は、キャセイパシフィック航空も2016年までに全機退役させる計画を発表しています。