高速バスのフルフラット座席、国土交通省がガイドライン公表
新宿南口交通ターミナル「バスタ新宿」、4月4日開業 バス118社が乗り入れ、駅前道路は駐停車禁止に
新宿南口交通ターミナル「バスタ新宿」が、4月4日に開業する。新宿ミライナタワーに隣接しており、2階から4階部分が「バスタ新宿」となる。
2階は歩行者空間、3階はタクシー乗降場とコミュニティバスの停留所、高速バス降車場、東京観光センター、4階は高速バス乗車場12バースとバス待機場11台分、8ヶ所の自動券売機と発券カウンター、トイレなどを擁する待合室を設けた。高速バス乗車場には多言語でバスの運行会社や行き先を表示するディスプレイを配置するほか、待合室内にも発着するバスと乗り場が一目でわかるディスプレイを設け、バスの乗降が行われているかや乗り場変更についても表示する。待合室は深夜1時30分から3時30分までの間は閉鎖するものの、バス停付近では待機することができる。
現在、新宿エリアでは39都府県300都市を結ぶ高速バスが1日1,625便発着しているものの、停車場は15ヶ所、運行事業者数は118社にも及ぶなど複雑化。会社ごとに点在している従来の高速バス乗り場を集約することで、ターミナルがわかりやすくなり、タクシーや鉄道との乗換えの利便性も向上する。東京国道事務所の試算によると、集約前と比べて乗り換え所要時間は半減する。1日の利用人数は4万人から5万人となる見込み。
また、現在は新宿駅南口前を通る国道20号線沿いにあるタクシー乗り場もバスタ新宿内に移設することで、乗客待ちのために停車しているタクシーによって引き起こされる渋滞の緩和を見込む。タクシープールは30台を収容することができ、乗車場には3台、降車場には2台停車できる。「バスタ新宿」開業日の4月4日から国道20号線沿い付近は駐停車禁止となり、乗降車は「バスタ新宿」内のみに限定される。新設するシグナルによって、タクシープールの空き状況をタクシー運転手に知らせる仕組みとなっている。付近では1日2,800人のタクシーの乗降があるため、同程度の利用を想定している。新宿駅南口付近の国道20号線では、2009年から2013年の間に発生した77件の事故のうち、進路変更時が30件、追突が51件と合わせて9割以上を占めており、混雑が一因となっている。
一般車の利用はできないほか、乗り入れバス会社も限定しており、3階から4階に上がるためにはETCによる認証を行う必要がある。乗り入れバス会社以外ではバーが開かない仕組みとなっている。
乗り入れバス会社は、会津乗合自動車、秋田中央交通、アルピコ交通、アルピコ交通東京、イーグルバス、泉観光バス、伊那バス、茨城交通、伊予鉄道、インフォマティック、WILLER EXPRESS関西、WILLER EXPRESS関東、WILLER EXPRESS中国、WILLER EXPRESS東海、WILLER EXPRESS西日本、WILLER EXPRESS北信越、ウエスト観光バス、越後交通、遠州鉄道、オー・ティー・ビー、小田急シティバス、小田急箱根高速バス、おんたけ交通、海部観光、加越能バス、神奈川中央交通、関越交通、関東バス、岐阜バス観光、近鉄バス、頸城自動車、グレース観光、京王電鉄バス、京王バス東、京王バス南、京成バス、京阪バス、京福バス、広栄交通バス、高知駅前観光、高知西南交通、弘南バス、国際興業、琴平バス、小湊鉄道、さくら観光バス、桜交通、三栄交通、三交伊勢志摩交通、サンシャインエクスプレス、ジェイアール四国バス、ジェイアール東海バス、ジェイアールバス関東、ジェイアールバス東北、ジェイアールバステック、四国高速バス、しずてつジャストライン、下津井電鉄、ジャムジャムエクスプレス、庄内交通、神姫バス、新東海バス、信南交通、西武観光バス、西武高原バス、西武バス、武井観光、千曲バス、千葉中央バス、千葉みらい観光バス、中央交通、中国ジェイアールバス、中国バス、天領バス、東京空港交通、東京富士交通、東濃鉄道、東野交通、とさでん交通、富山地方鉄道、豊鉄バス、トラビスジャパン、中日本エクスプレス、奈良交通、南海ウイングバス、南海バス、南部WILLER EXPRESS、南部バス、新潟交通、西東京バス、西日本ジェイアールバス、西日本鉄道、日東交通、日本高速バス、日本中央バス、ニュープリンス高速バス、沼津登山東海バス、濃飛乗合自動車、阪急観光バス、福井鉄道、福島交通、フジエクスプレス、富士急シティバス、富士急山梨バス、平成エンタープライズ、平成コミュニティバス、ベイラインエクスプレス、丸一観光、三重交通、宮城交通、明光バス、名鉄バス、山一サービス、山梨交通、ユタカコーポレーション、横浜神奈交バス、両備バス、ロイヤルバスの118社。一部会社の一部便は、従来通りのターミナルから出発するため注意が必要となる。