CFMエンジン装備のエアバスA320neo、欧米当局から型式証明取得

エアバスA320neo

欧州航空安全庁(EASA)と米連邦航空局(FAA)より型式証明を同時取得したCFMインターナショナル社製LEAP-1Aエンジンを搭載したエアバスA320neo 資料提供:Airbus

 エアバスはこのほど、CFMインターナショナル社製LEAP-1Aエンジンを装備するA320neoが欧州航空安全庁(EASA)と米連邦航空局(FAA)より型式証明を同時取得したと発表しました。

 飛行テストでは2機のLEAPエンジンを装備したA320neoが合計で350回以上、1,000時間を超える飛行を実施しました。このうち、150飛行時間は同一のテスト機により通常の航空会社の運航と同じ条件下で行われ、就航時の成熟性を確保しています。

 今後数ヶ月のうちにA321neo、A319neoでそれぞれのエンジンを搭載した機種の型式証明取得が続く予定です。すべての飛行テストが完了するときにはNEOファミリーのテスト機の合計飛行時間は3,000時間に到達します。

 なお、プラット&ホイットニー社製PW1100G-JMエンジンを装備するA320neoは2015年11月に型式証明を取得し、2016年1月にその初号機が引き渡されています。

 A320neoはプラット&ホイットニー社製PW1100G-JMエンジンもしくは、CFMインターナショナル社製LEAP-1Aエンジンを航空会社などの顧客が選択します。100席から240席を装備する、サイズの異なるA319neo、A320neo、A321neoの3種類で構成され、高密度の国内路線から最大4,000海里の長距離路線まで、一つの機種で需要に合わせたサイズの機材を投入することができます。

 A320neoは2010年12月に開発着手されて以降、これまでに82社以上の顧客から4,500機以上の受注を獲得。市場でのマーケットシェアは60%を超えています。