東横イン、東横INN津田沼駅北口を閉店
【レポート】杞憂から感動の坩堝へ! ウェスティンホテル東京 スカイラウンジ「コンパスローズ」のミクソロジーカクテル
ミクソロジーカクテルといえば、いまや世界的なブームだ。フルーツやハーブ好きの女性を中心に注目を集めているフレッシュな果物や野菜、スパイスなどの素材を活かしたカクテル。様々な技術で作るそのパフォーマンスとグラスの芸術は、もはやカウンター越しの文化ともいえる。
ウェスティンホテル東京の最上階にあるスカイラウンジ「コンパスローズ」で、斬新なメニューが提供されていると聞き早速出向いた。
1杯目は新感覚のソルティドッグ「Samurai Bull(サムライブル)」。なんと塩昆布のエスプーマ。いきなりの衝撃。心の内は言うなれば杞憂だ。口にすると複雑な思いにかられる。ところが、だ。程よい塩気が次第に心地良さに変わっていく。
2杯目も“和”が続く。その名も「Mizore ~霙~」。何と大根おろしの辛みと本わさびの香りが特徴だという。Samurai Bullで慣れた和とはいえ、大根とわさびとは。これまた胸の内は杞憂。しかし、だ。日本人のDNAか、喉ごしジワリの瞬間に悦楽へ変わっていく。何だこれは。鮨を食べたくなるカクテルなんて初めてだ。
一転、3杯目はデザートカクテル。チョコレートリキュールにスモークをかけシェイク、燻した黒胡椒がアクセントの「Baked Chocola(ベイクドショコラ)」。
そして〆の4杯目は「Mist of Islay(ミストオブアイラ)」。スモークのアロマ香るジンベースのカクテル。見た目はウィスキーオンザロック。
バーテンダー宮里氏が生み出すこれまで経験したことのないカクテルの進化系。技術的なトレンドも取り入れたカクテルメイキングの手法を用い、バーテンダーによって選ばれた良質な素材とスピリッツとの組み合わせ。まさに新感覚のカクテル。
ウェスティンホテル東京最上階からの景色を楽しみながら、確かな技術に裏付けされた斬新な一杯。ホテル、そしてバーの進化は止まらない。
(取材、文:瀧澤信秋/ホテル評論家・Hotelers編集長)