「フリアコ」は不法就労 北海道警がホステル経営者や宿泊者5人を逮捕

北海道警察本部

北海道警察本部中央警察署の発表によると、ホステル経営者の男性と札幌市中央区のホステルで働く従業員の男女2名、宿泊者である中国籍とマレーシア籍の観光ビザで入国した女性2名の5名を、出入国管理及び難民認定法違反の疑いで逮捕した。

容疑は、ホステル経営者の男性と札幌市中央区のホステルで働く2名は不法就労助長、宿泊者の女性2名は無許可活動。宿泊者の2人が行った、ベッドメイキングなどの清掃を行う代わりに無償で宿泊できる「フリーアコモデーション(フリアコ)」が、就労許可なく就労し報酬を得たと判断されたとみられる。

海外では長期旅行者の「フリーアコモデーション」は一般的で、不法就労に当たるとの判断に関係者からは驚きの声も上がっている。国内の一部ホステルでも同様の取り組みを行っているところがあり、対応に追われている。中でもホテルやホステルの清掃員は全国に不足しており、少人数で運営している宿泊施設の中には「フリアコ」によって成り立っているところも多い。

中央警察署と北海道警察本部警備部外事課、法務省札幌入国管理局などが合同摘発を行い、10月11日に宿泊者2名を現行犯逮捕。翌12日未明に経営者の男性と従業員の計3名を逮捕した。