JAL、ビジネスクラスで焼酎「森伊蔵」を1日限定提供
エアソウルのファーストフライトに搭乗、無料ドリンクサービスや優先搭乗も【坂部秀治の航空よもやま話】
今回チェジュまでお世話になったエアバスA321-200型の普通席。現時点でエアソウル生え抜きの機材は存在せず、アシアナ航空から移管された「HL8255」と呼ばれる1機のみで運航を行っている。機内はアシアナ航空時代そのままで、ビジネスクラスも設置されている(運用上は全席普通席となるため、基本的には着席出来ない)。
さらに全席に個人用モニターやUSB電源等のエンターテイメント設備が残置されている。残念ながらエアソウルではこれらのサービスは提供出来ないとの事で、電源が切られていた。しかしながらコートフックやドリンクホルダー、メガネ等を収納する小物入れは利用可能、短距離線ながら利用者目線では有難い。
シートポケットにはエアソウル仕様の安全のしおり、アシアナ航空仕様のエチケット袋とユニセフ募金用の封筒が用意されている。この日以前はアシアナ航空の韓国国内線で運用を行っていた為、安全のしおり以外は入れ替えが間に合わなかったものと思われる。
余談だが、アシアナ航空は「愛のコイン集め運動」と呼ばれるユニセフ募金を1994年から実施している。2014年の時点で募金総額は100億ウォンを突破し、世界各地の貧困で苦しむ子ども達を助ける義援金として有意義に使われているという。
フライトタイム1時間程度のソウル/金浦~チェジュ線であるが、無料のドリンクサービスが行われた。航空競争が激しい韓国内において、LCCもしっかりとサービスを行うのが通例となっている。また、客室乗務員の制服も会社設立にあわせ、エアソウル仕様のカジュアルなシャツに変更されていた。
アルコールの提供こそ無いものの、ミネラルウォーターやフルーツジュース、炭酸飲料など各種ドリンクを取り揃えているエアソウル。今回はLCCの無料メニューとしては少々珍しいホットコーヒーを注文した。ドリンクカップとペーパーナプキンはエアソウル仕様となっているが、在庫の都合かシュガーとミルクはアシアナ航空の物を使用していた。
目だったトラブルも無く、定刻の午前9時15分にチェジュ空港国内線ターミナルに到着した。残念ながらファーストフライトのセレモニーは開催されなかったが、記念すべき一日に立ち会え、有意義なひと時となった。