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成田空港でパスポート発給150周年イベント開催 最古のパスポートと「富嶽三十六景」の次期デザインを展示
最初のバスポート発給から150周年を迎えるのを記念し、日本航空(JAL)は10月17日、成田国際空港で記念イベントを開催し、現存する日本最古のパスポート(旅券)のレプリカと葛飾北斎の「富嶽三十六景」をモチーフとした次期デザインを展示した。
初めてパスポートが発給されたのは、1866年のパリ万博に向かう18人の曲芸団「日本帝国一座」を率いた隅田川浪五郎氏。黒船来航から13年で、研究や貿易の目的であれば身分に関係なく一般人も海外旅行からできるよう、江戸幕府が1866年4月7日に布告したことで、一般人も海外渡航ができるようになった。当時のパスポートには写真がない代わりに、年齢、身長、目、鼻、口、顔などの身体的特徴が書き込まれていた。
パスポートに写真が貼付されるようになったのは1926年で、戦後に業務渡航が自由化されたのは1963年、翌64年には観光渡航も自由化された。1965年には機械化印字旅券の発行を開始し、1992年には機械読み取り式、1995年には10年旅券、2006年にはIC旅券を導入した。2011年には東日本大震災でパスポートを紛失した場合に発給を申請できる震災特例旅券も発給している。
現在のパスポートの発行冊数は年間約300万冊で、有効であるパスポートは約3,000万冊。国民の4人に一人が保有している計算になる。発行冊数がピークとなったのは1996年で6,236,438冊で現在はほぼ半減している。成田国際空港では、18歳以上23歳未満を対象とした、パスポート取得を促進するキャンペーンを開催しており、12月31日までにパスポートを新規取得もしくは更新し、成田発着国内線を利用し、日本旅行業協会(JATA)会員旅行会社から購入したツアーや航空券で成田から出国した先着500名に、10,000円をキャッシュバックしている。
また、きょう午前11時40分に出発する、パリ行きJL415便の搭乗者には記念品を配布する。