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ユナイテッド航空「マイレージプラス」の改悪から何がみえるのか?【橋賀秀紀のフカボリ!】
変更・払い戻し手数料に関する変更
変更・払い戻し手数料のルールが変わりました。おおまかにいうと最上級会員のグローバルサービス、1Kは無料のままですが、それ以外の上級会員が変更する場合の手数料が上がるうえ、変更手数料の徴収がスタートするのが従来の20日前から60日前まで前倒しになります。60日前に変更しなければならないことなどまずありえないのですが。払い戻しについては全般的に手数料が軽減されることになります。
ユナイテッド航空 変更・払い戻し手数料の変更についての説明
http://mileageplusupdates.com/mileageplus/japanese/flight/
結論からいうと、このところ改悪続き感のある「マイレージプラス」の使い勝手がさらに悪くなってしまいました。もっともユナイテッド航空の名誉のためにいうと、改悪続きなのはユナイテッド航空に限った話ではなく、むしろ、今回の改悪により、アメリカン航空やデルタ航空の水準にユナイテッド航空も合わせたというのが実態といえそうです。
このところのアメリカ系の航空会社は何でもかんでも横並びになる傾向が強く、正直どうなのだろうと思わないわけにはいきません。もちろん航空会社として事前にさまざまなシミュレーションをして、結果として利益となるという判断で「改悪」をしているわけです。顧客としてはほかによい条件の航空会社があれば、その航空会社に乗り換えれば良いという話にすぎません。
ただし、よいニュースもあります。日本のマイレージプラス会員の多くが心配していたと思われる、日本国内線ぐるぐる5,000マイルは従来どおり発券可能です。いまユナイテッド航空のホームページで調べてみたところ、「成田→那覇(乗り継ぎ15時間)→福岡(乗り継ぎ17時間)→関空」といった冗談みたいなルート(計38時間)が5,000マイルできちんと出てきます。国際線についても、日本から南太平洋まで往復25,000マイルといったおいしい特典は従来どおりのままでした。
しかし、マイルの世界の鉄則。去年あったものが来年もあるとは限らない。とりわけ美味しい特典なら美味しいだけ、改悪されるリスクも高いというもの。美味しいものは美味しいうちにしゃぶりつくしてしまいましょう。