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エアアジア、クアラルンプール国際空港のターミナル移転検討 旅客サービス料値上げで声明
エアアジアとエアアジアXは共同声明を発表し、マレーシア航空委員会(MAVCOM)が旅客サービス料を改定するのに伴い、第2ターミナルにあたるKLIA2からKLIAへの移転を検討することを明らかにした。
マレーシア航空委員会は、2017年1月より旅客サービス料を改定し、KLIAは、国際線は現在の65マレーシア・リンギット(約1,610円)から73マレーシア・リンギット(約1,810円)に、ASEAN内では65マレーシア・リンギット(約1,610円)から35マレーシア・リンギット(約870円)に、マレーシア国内線は9マレーシア・リンギット(約230円)から11マレーシア・リンギット(約280円)にそれぞれ改定する。KLIA2は、国際線は現在の32マレーシア・リンギット(約800円)から50マレーシア・リンギット(約1,240円)に、ASEAN内では32マレーシア・リンギット(約800円)から35マレーシア・リンギット(約870円)に、マレーシア国内線では6マレーシア・リンギット(約150円)から11マレーシア・リンギット(約280円)にそれぞれ改定する。これにより、ASEAN内とマレーシア国内線では、KLIAとKLIA2の旅客サービス料は同額となる。
マレーシア航空はレジャー路線を対象に、KLIA2を発着するフライトを2017年にも運航する計画を明らかにしていた。ASEAN内の短距離路線では格安航空会社(LCC)との競争が激化し、ほとんど変わらない料金水準である一方で空港利用コストが高いため、その分航空会社の運賃収入が減っていることが要因。空港利用料は1便あたり5,412マレーシア・リンギット(約133,700円)安くなり、これにより年間では、1日1便を運航した場合、約50万米ドルのコスト削減に繋がるとしていた。
エアアジアとエアアジアXでは、マレーシアを訪れる観光客数が減っているとして、観光活性化のために低廉な運賃を維持すべきであるとしたほか、KLIAとKLIA2では同等の設備を有していないことを主張。KLIAがより優れたサービスを提供していると主張した。
KLIA2は、エアアジア、エアアジアX、エアアジア・フィリピン、インドネシア・エアアジア、セブパシフィック航空、ジェットスター・アジア、タイガーエアが使用。発着便数の90%以上がエアアジアグループの運航便となっている。