津エアポートライン、12月19日で松阪航路を廃止 津航路に一本化

両備ホールディングス

両備ホールディングス子会社の津エアポートラインは、10月20日付で松阪市から松阪航路の廃止要請を受けたことから、12月19日をもって休止し、津航路に一本化する。津航路は12月20日以降、2便を増便した1日15往復を運航する。

津航路は、2002年に三重県が行った中部国際空港への海上アクセスの公募を行ったものの応募がなかったため、旧両備運輸が分析を行った後、三重県や津市などが協議した上で、津市からの航路に限定するとの約束で2005年2月に開設。一方で松阪市は、九州の江崎汽船に依頼し、松坂高速船として2006年12月に航路を開設したものの、需要不足や燃油高騰で約3年弱で破綻。さらに四日市航路の開設も行われたものの休止に追い込まれたほか、伊勢航路開設に向けて港の整備が行われたものの、運航会社が倒産し頓挫した。

松阪市の救援要請に対して、本来は松阪航路を廃止すべきだったものの、国の補助金の返還が必要になるため、松阪市は航路を維持することを決定。両備ホールディングスでは2009年に松阪航路を引き受け、競争による共倒れを防いだ。

両備ホールディングスでは、松阪市が二度とこのような航路開設をしないこと、松阪市と津市や三重県全体が発展することを期待していること、港湾施設を市民や観光客が集い、子供たちの海浜に関する勉強や遊び場として活かす工夫をすることを要請した。

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