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WHO、ジカウイルス集団発生の「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」終了を宣言 外務省は引き続き注意呼びかけ
世界保健委員会(WHO)は、ジカウイルスと小頭症及び神経障害に関する第5回緊急委員会を開催し、ジカウイルス流行地域における小頭症及び神経障害の集団発生について「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC/Public Health Emergency of International Concern)」の終了を宣言した。
ジカウイルスはウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染する。感染した人を蚊が刺すと、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊に他の人が刺されると感染する可能性があるほか、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されている。感染から発症までの期間は2日から12日。主に2日から7日で2割の人が発症する。
外務省は、2月2日以降発出をしてきた感染症危険情報を取り下げたものの、ジカウイルスは妊娠中に感染すると胎児に小頭症等の先天性障害を引き起こす可能性があり、発生国・地域に渡航・滞在する際には、厳重な防蚊対策を講じるなど引き続き注意が必要としており、妊娠中や妊娠予定の方の発生国への渡航は可能な限り控え、やむを得ず渡航する場合には防蚊対策に努めるよう呼びかけている。
危険情報発出国は、アルゼンチン、アンティグア・バーブーダ、バルバドス、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ共和国、ドミニカ、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、グレナダ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、ニカラグア、パナマ、バハマ、パラグアイ、セントビンセントグレナディーン諸島、セントルシア、セントクリストファー・ネーヴィス、スリナム、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ、ペルー、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、モルディブ、マーシャル、サモア、トンガ、パプアニューギニア、パラオ、フィジー、フランス領(ニューカレドニア)、ミクロネシア、カーボヴェルデ、ギニアビサウ。最近では新たに、パラオとカリブ海の英領モントセラトでも発生が確認されている。