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深夜発着の利便性は? ジェットスター・ジャパンの東京/成田~上海/浦東線利用で2泊4日モデルケース【レポート】
ジェットスター・ジャパンが6月2日から運航を開始した東京/成田~上海/浦東線。日本と上海を結ぶ格安航空会社(LCC)路線としては、ピーチが東京/羽田・大阪/関西~上海/浦東線の運航を2016年11月から開始している。当初はジェットスター・ジャパンも東京/成田~上海/浦東線の就航日を1月23日と発表していたものの、浦東空港の混雑悪化を理由に中国当局が新規就航を制限していたことから認可が得られず、就航を延期していた。
東京/成田~上海/浦東線はLCCとしては初めての就航で、ジェットスター・ジャパンにとっては初めての中国本土路線。週4便の運航で、東京/成田発のGK35便は月・水・金・日曜の午後10時15分に出発し、上海/浦東に翌午前0時40分に到着。折り返しとなる上海/浦東発のGK36便は月・火・木・土曜の午前2時5分に出発し、東京/成田に午前6時10分に到着する。上海/浦東の発着がいずれも深夜であるため気軽に使えるというスケジュールではないのは確かだが、例えば以下のように土日を利用して2泊4日(または空港泊で1泊4日)の強行上海旅行などという使い方も考えられる。
(例)
金曜 東京/成田午後22時15分発
土曜 上海/浦東午前0時40分着→ホテル泊→観光→ホテル泊
日曜 観光→夜に空港へ移動
月曜 上海/浦東午前2時5分発→東京/成田午前6時10分着
今回は月曜出発、木曜着の2泊4日で利用したモデルケースを紹介する。
ジェットスター・ジャパンの成田空港における国際線チェックイン時刻は出発3時間前から45分前までで、GK35便の場合は午後7時15分から午後9時30分までとなる。都内から成田空港第3ターミナルへの移動は、THEアクセス成田や東京シャトルといった格安バスでの移動が便利だが、THEアクセス成田を利用する場合は銀座駅午後6時(東京駅午後6時10分)発、成田空港第3ターミナル午後7時30分着が最終便なので注意が必要。東京シャトルは午後7時台にも20分間隔で東京駅前から運行している。
筆者は東京駅午後7時発の東京シャトルを利用し、成田空港第3ターミナルに到着したのは午後8時30分頃。GK35便のチェックインカウンターは第3ターミナル入口の目の前にあるAカウンターを使用していた。
並んでいたのは7人ほどで、10分程度で手続きを終えられた。持込手荷物の重量制限7キロの確認が厳しいようで、カウンター前では中国人の乗客たちが制限に収めようと手荷物をまとめるのに四苦八苦していた。LCCの中国路線では他社路線も含めて日本人の乗客があまり見受けられない。この日のGK35便に関しても、地上係員によれば乗客は中国人が約7割、次いでヨーロッパ人が約2割、日本人は約1割だそうだ。
ゲートはランプバス利用の150A。チェックイン時、搭乗開始予定時刻は午後9時45分と案内されていたが、ゲート前では搭乗開始時刻は未定となっていた。浦東空港周辺悪天候による空域混雑のため出発待機指示が出ているそうだ。その後、搭乗開始時刻は午後10時5分、但し浦東空港に着陸できない場合は関西国際空港に向かうという条件付きでの運航となる旨がアナウンスされた。
午後10時5分に搭乗が開始。搭乗時には「キャリーケースなどの手荷物1個とハンドバッグなどの手回り品1個の計2個」という規定の機内持ち込み荷物についてチェックされており、3個以上の荷物を持っている乗客はその場で規定内にまとめるよう注意されていた。