沖縄に3000億円投資表明、中国カジノ企業CEOは何を語ったか【全文書き起こし】

当社は、長年にわたり、さまざまな法的管轄区において、一度たりとも違反を問われることなく多様な商品ポートフォリオを提供してきました。企業の社会的責任、リスクコントロール、先端技術が正しい経営を確保する秘訣なのとなる。常にお客様の幸せを第一に考える当社では、さまざまなリスク要因、異なるコンプライアンス手順、法的要件を包括的に網羅すると同時に、効果的な依存症対策と責任あるゲーミング対策を装備した最新鋭の顧客管理システムが構築されています。

効果的で応答性に優れた依存症対策システムを構築する際に基盤となるのは、人、行動、お金、時間のライブモニタリングと特定となる。当社のシステムは、適正かつ相当な注意、いわゆる“デューデリジェンス”と、“予防”、“休止”、“介入”の4大要素で構成されています。

1つ目の“デューデリジェンス”ですが、こちらは、私どもがお客様とその取引履歴を把握しておくことを意味します。当社のシステムは、不正行為を検知するためにデータベース全体を自動的に照合していますので、偽りがあればすぐにわかります。

2つ目の“予防”は、一週間の預入限度額を設定したり、新規プレーヤーに提供するゲームを限定したりするといった対策となる。何か不規則な行動があれば、自動的にフラグが立てられ、念入りな追跡調査を実施、問題行動が認められなければ、より多くの新しいゲームをお楽しみいただけるという仕組みになっています。

3つ目の“休止”ですが、これは、当社ウェブサイトに用意されている、プレーヤー自身が自らに制限をかけられる一連の機能になる。例えば、掛け金の限度額、損失の限度額、セッションの限度を始めとする幅広い機能から選択できるだけでなく、一定時間内は休止にする“タイムアウト”や使用禁止を自己申請する“セルフエクスクルージョン”、さらに必要とあれば、永久に使用を禁止する“パーマネントエクスクルージョン”を要請する機能も装備した。また、無責任なゲーミング行動が検知された場合には、取引が即座に中止され、そのアカウントが凍結される点は申し上げるまでもありません。

最後の“介入”は、状況に応じて、ユーザーの依存症回復を支援する取り組みとなる。プレーヤーが自制心を失ってしまったり、何らかの理由によりアカウントが凍結されたりした場合には、当社の顧客サポート専門家が手を差し伸べ、それぞれが抱えている問題に対する理解を深め、専門的な心理カウンセリングを提供、さらに必要とあれば、この他の緊急時プロトコルを実施します。

2013年以降、依存症対策システムの能力をさらに強化すべく投資してきたのが“ビッグデータ”戦略でした。結果として、当社のエンジニアは、膨大な量の顧客データを処理し、依存性行動パターンを特定する専有アルゴリズムを開発するに至りました。現在では、データマイニング技術が顧客管理(CRM)システムに統合され、潜在的な依存症行動を予測かつ特定できるようになっています。

地域の社会福祉も、当社がお客様の幸せと同時に力を注いできた取り組みとなる。500ドットコムは、社会福祉関連の宝くじ商品を販売することにより、この10年間で約1,160億円を調達したほか、へき地教育、地域のスポーツ振興、医療援助を始めとする数々の社会福祉プロジェクトの資金として5億5,000万円を超える支援をしてきました。当社には、支援を必要とされている方々、障害を抱えておられる方々、スポーツに秀でておられる方々の支援に特化した社会福祉基金が創設されております。

さて、将来についてお話しさせていただきたいと思います。当社は、今後5年間で、多角的エンターテインメントプロバイダーへと変貌を遂げる所存となる。アジア一の観光地である沖縄の統合型リゾートプロジェクトに投資し、当社が擁する中国の新興富裕層のお得意様に沖縄でレクリエーションと観光を楽しんでいただくという理想的な選択肢をご提供したいと考えております。

申し上げるまでもないと存じますが、日本を訪れる中国人観光客の数は、ここ数年、劇的な増加を遂げている。2014年にはわずか220万人だった訪日中国人観光客が、2015年には500万人に倍増し、2016年には640万人まで増加、今年は800万人に達するとの見込みです。査証発給に関する新たな政策と予定されているオリンピックにより、この数は急成長を続けると私どもは確信しております。ただ、残念なことに、沖縄には、中国人観光客に最も人気の観光地であるマカオやシンガポールのような、高級ホテル、カジノ、ショッピングモール、会議場、展示場、コンサート会場といったニーズにワンストップで応えられる統合型リゾートがございません。

観光は、地域の経済成長を著しく刺激する産業となる。2009年に迎えた世界的経済危機の後にシンガポール経済を劇的に立て直したのは観光業でした。同年、シンガポールの国内総生産(GDP)は対前年比で1.3%の減少を記録し、中国本土からの観光客も約100万人にとどまりました。同時期に中国本土からマカオを訪れた観光客が約1,100万人だったことを考えると、かなり低い数値だったと言えるでしょう。ところが、2010年初旬に統合型リゾートを2カ所オープンさせたシンガポールのGDPは、同年、対前年比で14.7%増加、総来訪者数は記録的な1,160万人に達し、その77%強がアジアからでした。

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