冬の京都の魅力とは?「そうだ 京都、行こう。」を一足早く体験してきた【レポート】

インスタで話題「漬け野菜isoism」

漬け野菜isoism(イソイズム)は、京都駅前に昨年夏オープンしてから話題のお野菜ダイニング。こちらは今回のコラボ商品には含まれていないが、好立地で雰囲気も良いので観光地を巡る合間に訪れる場所としてお勧めだ。店内はカジュアルな空間で、気取らずにリラックスして過ごせる。味噌漬け、酒粕漬け、オイル漬けなどユニークなメニューが特徴で、伝統的な「お漬物」の技法にとらわれないお漬物の進化形「漬けもん(づけもん)」が楽しめる。「京都といえばお漬物」という印象が強いが、酸っぱいイメージから若者の中にはあまり好まない人もいるという。そういった背景を踏まえ、野菜ごとに漬け方を変え、それに合うトッピングを添えることで野菜の美味しさを最大限に引き出す工夫がされている。

今年4月からスタートした「イソイズムのおひるごはん」は、12種類の色とりどりのお漬物が均等に並べられており、「インスタ映えする」と話題だ。お漬物には季節の炊き込みご飯と季節の野菜濃縮スープがつけられており、メニューは季節ごとに4種類用意されている。

「妙覺寺」の巨大仏画は必見

妙覺寺 (みょうかくじ)は、日蓮宗京都十六本山の一つ。荘厳な「祖師堂」には、日蓮聖人、日朗上人、日像上人の三菩薩坐像が安置されている。特別展示されている狩野元信筆と伝わる巨大な「大涅槃図(だいねはんず)」も見どころだ。

京の冬の旅の期間中、本堂内において画家・塩澤文男氏によるお釈迦様と四天王の巨大仏画の公開制作も行われている。平成30年春の完成時には蛍光塗料が塗られ、ライトアップで絵が光る姿も見ることができる。制作者の塩澤氏はもともとパーカッション演奏者だったが、岡本太郎さんの絵に感動したことで弟子入りし、音楽活動から芸術活動に切り替えたという異色の経歴の持ち主。近年では海外からも評価を得ており、幅12メートルの巨大仏画は圧巻だ。

伝統の京菓子「俵屋吉富」

俵屋吉富は、宝暦5(1755)年創業の老舗京菓子屋。常にいい菓子を求め、菓子道に励むことを意味する「菓心求道」を志に京菓子作りを続けている。

今回伺った烏丸店の2階には入館無料の京菓子資料館があり、館内には全てお菓子で作られた完成度の高い作品が展示されている。中でもウェディングケーキをイメージした、おめでたい松竹梅で構成される「華燭(かしょく)」は来場者の注目を集めていた。隣接する売店では可愛らしい和菓子のお土産を購入でき、歴史ある京菓子を自宅でも楽しむことができる。

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