スターフライヤー、初日の出フライト実施 139名が鹿児島上空でご来光拝む

スターフライヤーは1月1日、「STARFLYER Sunrise Flight 2018」を開催した。

「どんな”輝く年”にしたいか」を記入し応募した3,500組以上の応募者の中から幸運にも選ばれた35組100名の乗客は午前4時から徐々に北九州空港に集まり、受付を済ませた。出発前には搭乗ゲート前で、甘酒や機内販売しているノンアルコールカクテル、ソフトドリンクなどが無料で振る舞われた。

セレモニーではスターフライヤーの松石禎己社長や、九州北部豪雨で被災した福岡県朝倉市の日本酒の酒蔵である篠崎酒造関係者が挨拶。結婚したばかりという乗客2人をあわせた4人で鏡割りを行い、升酒も振る舞った。乗務員が飛行ルートを説明した後に搭乗を開始。招待客と関係者をあわせた139名が搭乗したSFJ2018便は、駐機場の多くのスターフライヤー社員に見送られて北九州空港を午前6時に出発した。

SFJ2018便は福岡市、大牟田市上空などを通過し、鹿児島上空へ。機内では特別に、 「クスクスのカレー風味に鴨のスモークと金柑を添えて」「エビと紅白なますに椎茸を添えて」「白味噌風味のラタトゥイユとホタテのスモーク」「塩麹チキンのテリーヌ」「スモークサーモンとコールスローのサラダ」「ローストビーフとヤングコーン、レッドオニオンのマリネを添えて」など、”和モダン”をテーマとした機内食とともに、地産にこだわった篠崎酒造の最高級品の日本酒「純米大吟醸 比良松 挑む」も升で提供され、午前6時59分の日の出を待ちながら楽しむ乗客が目立った。

右手の窓から太陽が姿を見せると、乗客はスマートフォンやカメラで写真を撮る姿が多くみられた。旋回しながら左右の窓からご来光を拝んだ後、機体は北東に進路をとった。

日の出の撮影が一段落した頃に、事前に乗客から募集した「輝く人へ」のメッセージ動画が放映された。大分上空などを通過して午前7時58分に北九州空港に到着した。

到着後にはお土産として、オーガニックウォッシュタオル、キャンドル、篠崎酒造のミニ樽、アルバム、社長、機長、先任客室乗務員のサイン入り搭乗証明書が手渡された。さらに抽選で2月8日から運航を再開する北九州〜沖縄/那覇線の航空券などもプレゼントされた。到着ロビーでは、松石禎己社長やスタッフが乗客を出迎えたほか、篠崎酒造のお酒や機内販売商品の特別販売も行われ、賑わっていた。

今年は4回目の初日の出フライトとなり、初めて生え抜き社員による運航が実現したという。松石禎己社長は、羽田空港では発着枠が確保できず、初日の出フライトを実施することができなかったことから、3月にも羽田空港発着で遊覧フライトを実施することも計画していることを到着後の囲み取材で明らかにした。スターフライヤーは、今冬スケジュールから、名古屋/中部・福岡・北九州〜台北/桃園線の国際線3路線を開設し、国際線に再参入する。