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大阪・弁天町に「大阪ベイタワー」、来年2月には温浴施設も
フォートレス・インベストメント・グループは、ORC200(オーク200)を「OSAKA BAY TOWER(大阪ベイタワー)」に3月27日リブランドオープンした。
大阪ベイタワーはホテルとオフィスから構成される地下3階、地上51階建てのメインタワーなど複数の建物から構成されている。大阪市は一般競争入札でオーク200を約86億円でフォートレス・インベストメント・グループが運営する特定目的会社に売却していた。
ホテル大阪ベイタワーは3月29日に、アートホテル大阪ベイタワーとしてリブランドオープンした。運営するマイステイズ・ホテル・マネジメントは全国85棟のホテルを展開、アートホテルはフルサービス型ホテルで、石垣、新潟駅前、旭川、弘前シティ、上越の5軒を運営しており、大阪ベイタワーが旗艦ホテルとして加わる。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のアソシエイトホテルとして契約も締結している。
従来は事務所だったフロアを改装し、客室数を383室から464室に増室する。客室タイプはダブル59室、クイーン104室、ツイン231室、トリプル54室、フォース16室で21タイプの客室を設ける。23階から25階部分はコンセプトルームとして、2段ベッドを備えたファミリールーム、遊び心あふれるマジカルステージトリプル、4名まで利用できるデラックスフォース、ベビーベッドを常設したキッズルームといったファミリーでの宿泊に最適な客室を設けた客室を新設し、これまでのビジネス客に加え、ファミリー客の取り込みを目指す。年間宿泊客数は30万人を見込む。
最上階51階、地上200メートルの展望レストラン「スカイビュフェ 51」からは、天保山の大観覧車、淡路島、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどを一望しながら80種類以上の和洋メニュー、オマール海老のグリル、フォアグラを添えたステーキなどを愉しめる。3階にはランチやディナーなど幅広く提供する「カフェ&ブラッスリー 010」、20階には寿司や天ぷらなどを提供する「割烹みなと」 、神戸牛や鮑などをダイナミックに焼き上げる「鉄板焼RURI」、大阪の夜景を愉しめるバーラウンジ「Bar Lounge TWENTY」の5店舗を設けた。MICE需要を見込み、大阪市内最大級となる約1,300名を収容できるボールルーム、研修や会議に特化した20名から300名まで収容できるカンファレンスルームを設けた。
12月にはテーマパーク型温浴施設「ソラニワSPA弁天」が完成し、2019年2月にもオープンする。2017年3月にジム・インドアプールが撤退し、2017年7月に解体工事に着手。安土桃山時代の街並みを再現した、ラクーアや大江戸温泉物語と並ぶ、テーマパーク型SPAを目指す。総床面積は5,000坪以上で、浴場、岩盤浴、家族風呂、リラクゼーション施設、ビューティエリア、飲食エリア、コスメ・物販、約1,000坪の日本庭園を擁するリラクゼーション施設に生まれ変わる。
セレモニーで大阪市の吉村洋文市長は、「行政の規制を緩和し、成長していけるエリアにしていく。」と話し、誘致活動を展開している2025年の大阪万博や統合型リゾート(IR)により、大阪ベイタワーが位置するベイエリアの重要性は増々高まっていくことして、期待感を示した。
フォートレス・インベストメント・グループは、2012年にウィークリーマンション東京を買収。現在はマイステイズ・ホテル・マネジメントとして運営している。2017年12月にはソフトバンクグループや共同投資家により買収された。「ソラニワSPA弁天」への電子機器の導入や自転車ライドシェアの活用面でソフトバンクグループの支援を受ける。ソフトバンクが出資するアリババグループの旅行サイトFliggyには、マイステイズ・ホテル・マネジメントが運営するホテル40軒の客室の販売を日本で初めて開始した。アートホテル大阪ベイタワーやソラニワSPA弁天も取り扱い、アジアからの来客の増加を目指す。
アクセスは、関西国際空港からJR線関空快速で約60分、大阪駅からJR線で約8分のJR弁天町駅から徒歩3分。難波からは地下鉄御堂筋線と中央線経由で約10分の地下鉄弁天町駅から徒歩1分。USJ、京セラドーム大阪、海遊館、あべのハルカス、通天閣のいずれも電車で10分以内。