ツアーの半額以下 「天国に一番近い島」に最安値で行ってきた【レポート】

航空券予約

ウベア島 エールカレドニー

ウベア島へ行くには、ニューカレドニアの首都ヌメアと周辺の離島を結ぶ「エール・カレドニー」という現地の航空会社を利用する必要がある。予約は公式サイトでのみで可能で、料金は一番安い運賃タイプで往復総額1人14,000円ほど。サイトでの予約手順は分かりやすく、特に迷うところもなかった。

ホテル予約

パラディ・ド・ウベア

写真は4つ星ホテル「パラディ・ド・ウベア」。

ウベア島にはホテルが2つしかない。一つが島で最もハイクラスな「パラディ・ド・ウベア」という4つ星ホテル、もう一つが「ル・ボープレ」という2つ星ホテルだ。両ホテルともに公式サイトからのオンライン予約に対応している。「パラディ・ド・ウベア」は島で最もビーチが美しいといわれるムリ橋の近くにあり、日本人スタッフもいることから、日本人観光客の多くはこちらに宿泊することであろう。一方で「ル・ボープレ」は老舗の民宿が近年リニューアルオープンしたホテルで、空港近くにある。「パラディ・ド・ウベア」が1泊1部屋3万円程度するのに対して、「ル・ボープレ」は1.5万円程度という価格の安さが魅力だ。

ウベア島 Airbnb

Airbnbに登録されている物件は一軒のみ。

いざ予約しようとして困難にぶち当たった。筆者が訪れた4月上旬は偶然にも「パラディ・ド・ウベア」が改装中のため営業しておらず、「ル・ボープレ」は満室で予約ができなかったのだ。民泊予約サービス「Airbnb」で探しても、唯一登録されている一軒は虚しくも空室なしだった。一年に何度も海外旅行にいく筆者にとっても、ここまで苦しい旅行は初めてである。航空券を先に予約してしまったので、何としても宿泊場所を抑えなければならない。ホテル、Airbnb以外の選択肢を探すことにした。

1泊1室6,000円の民宿を予約

ウベア島 観光サイト

ウベア島の観光サイトには6つの民宿と1つのキャンプ場が登録されているが、いずれもネット予約には対応しておらず電話かメールでの連絡が必須のようだ。電話の場合、現地の言語であるフランス語で会話しなければならないため難易度が高く、口頭での予約は証明が残らないので心もとない。必然的にメール予約一択になるのだが、トリップアドバイザーの口コミを見るとほとんど返信が来ないと書かれていた。天国に一番近いというだけあってなかなか商売気のない島である。

ウベア島 ホテル 予約サイト

さらに調べていくと「resa.nc」というニューカレドニアに特化した宿泊予約サイトを見つけた。ウベア島の6つの民宿のうち2つがこのサイトで予約できると分かり、パラディ・ド・ウベアと同じムリ島にある「Cocotier」という民宿を予約した。料金は1泊1室6000円で、日本のクレジットカードで決済可能。
予約までは戸惑ったが、最終的な料金は2人分のフライトと民宿2泊で合計4万円、一人あたり2万円となり、日帰り旅行の半額以下で現地に2泊するプランを組むことができた。

飛行機は自由席!

ニューカレドニア マジェンダ空港

ニューカレドニアの首都ヌメアからウベア島への飛行機は国内線専用空港である、マジェンダ空港に発着する。ヌメアの観光の拠点であるアンバスタからタクシーで10分ほどで到着できるアクセスの良い空港だ。

今回利用した「エール・カレドニー」という航空会社の一番の特徴は、座席が自由席であることだろう。フライト時間は40分ほどなのだが、窓側に座るとニューカレドニアの美しい海を上空から眺めることができる。天気が良ければ早めに搭乗して窓側を確保したい。

ウベア島 エールカレドニー

座席はほぼ満席。利用者のほとんどが現地住民だった。

機内食などのサービスは一切なく、座席もシンプルで背もたれも倒れないが、機内にいるのが40分なので全く問題ない。荷物の制限は運賃によって異なり、受託荷物が12キロ〜20キロ、機内持ち込み荷物が5キロまでとなっている。搭乗する客のほとんどが現地の方だったからか、どちらの荷物もサイズはおろか重量のチェックもなかった。

1 2 3