沖縄県、麻しんの収束を宣言 2ヶ月弱で99名感染

沖縄県

沖縄県は、6月11日、麻しん(はしか)の終息を宣言した。

3月20日に4年ぶりとなるはしか患者が報告され、これまでに99人の患者が報告されている。5月11日に医療機関を受診した患者を最後に、新たな患者が発生していないことから、流行収束を宣言した。

最初の患者は台湾からの観光客で、タイで感染し、沖縄には3月17日に訪れた。県内各地の商業施設などを訪れており、不特定多数と接触したことから、県内全域で感染が拡大した。感染した患者のうち約7割がワクチン未接種もしくは接種歴が不明で、主に20代から40代の成人だった。

沖縄県では、感染者は不特定多数の人と接触する機会が多い観光業や接客業の方が多く、ま患者と接触する機会の多い医療従事者も感染したことから、これらの職種に従事する人は、必ず自身の抗体価を検査し、感染防御に必要な抗体価がない場合は、積極的にワクチンの接種を行うように求めた。乳児の緊急予防接種の補助も行い、対象者の約4割となる4,716人の乳児が予防接種を行った。