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トヨタ自動車は、東南アジアの配車サービス大手、Grab Holdingsに出資する。
出資額は10億米ドル(約1,100億円)で、トヨタ自動車から1名が取締役に就任し、1名を執行役員として派遣する。今後はさらなる人材交流の活発化を図る。
Grab Holdingsは2012年に設立し、シンガポールに本社を置いている。東南アジア8か国217都市で、個人間のライドシェアやタクシー配車サービス、オンデマンド輸送サービス、ドライバー向けレンタカーサービスを展開している。3月にはUber社から東南アジアでの事業を譲受している。
トヨタ自動車とGrab Holdingsは、2018年8月から、ドライバー向けレンタカー100台に、トヨタ自動車が開発した法人車向け通信端末「TransLog」を搭載し、走行データを活用したコネクティッドサービスの開発を進めている。すでに、シンガポールでは走行データ連動型の自動車保険を提供している。ドライバー向け金融サービスやメンテナンスサービスなどを東南アジア全域に拡大することを狙う。将来的には新たなモビリティサービスやMaaS車両の開発も検討する。