日本線の積極展開に自信、ニーズ多様化で地方都市に照準 チェジュ航空、イ・ソックジュCEOインタビュー【一問一答】

ー今、多くの韓国のLCCによる日本への路線拡大が目立っている。その中でどのように差別化していきますか?
「まずは他社いろいろLCCがありますけど、弊社が一番たくさんの便を飛ばしていますので、そういうことによって韓国に戻られる方も、来られる方も、時間をたくさん選べて、そういう意味でも差別化ははっきりと出ているかなと思う。多様なスケジュールがあるメリットと、もう一つはモバイルや携帯を使った予約、それをどこよりも早く、ITを取り入れた予約システムを導入していることも理由となる。マーケティングの方も長けていて、今は東方神起というグループをイメージキャラクターにしているんですけども、そういう面でもとても自信を持って展開を繰り広げている。」

「そして客室乗務員の中でも日本語が上手な方々で「ハロージャパン」というチームを作って、より盛り上げる雰囲気を作っている。機内では日本語でゲームをしたり、クイズを出したりとか、そういう機内での特別な時間を持ったりして、凄く喜ばれている。こういうことを更に進化させながら、他社との差別化をより明確にしていきたいなと思って実行に移しているところとなる。」

ー今後日本のマーケットはどれくらい拡大していくと思っていらっしゃいますか?
「とても難しい質問にですが、これだけは言えるのは韓国から日本に来ようとしているニーズは多様化しているし、そういう人たちがずっと増えているということだけは断言できる。そういう意味からしても、路線拡大はさらに広げていけるということを確証している。ずっと成長してきましたけど、あと2、3年も成長していけるということを信じている。」

ー日本の地方都市というのは他でどういったところを考えていらっしゃいますか。
「鹿児島は冬に一回飛ばしたことはあったんですけど、北海道の旭川や広島などはちょっと探っているところで、どうかなと今考えているところとなる。」

ー具体的な決め手になるのは韓国の方のニーズが強いところになるのでしょうか。
「二つあるんですけど、松山を決めたのは、まずは韓国サイドのニーズがあったということが一つ大きなポイントでした、でも松山に決めた時は愛媛県全体がチェジュ航空に全面的なバックアップ、応援をしてくれましたし、また現地の方々もチェジュ航空をたくさん利用してくださったということで、そういうものも考慮してから決めることになりました。」

チェジュ航空

ー松山では日本人と韓国人の割合はどういった感じでしょう。
「多い時で日本の方々が15%(韓国からは85%)くらいとなる。」

ーその他の路線で、全体でいうとどういった形ですか?
「名古屋の場合は40%くらいまで、日本の方が来る時もあります。(全路線ははっきりと)覚えていなくて、なかなか数字がすぐに出ないですけども、(日本人は)10%~20%の間で占めていると思う。(為替)レートによって、来られたり、行ったりがかなり違って、波があります。」

ーここ数年で韓国人の方が日本に多く来はじめたのは何が理由なんでしょう。もちろんチェジュ航空さんが運賃をとても安くしたことや、いろんなところに飛ばしたということもあるんでしょうけど、近年韓国の方がどのような経緯から日本に来たいと思い始めたのでしょうか。
「まず旅行したいという趣向が高まったのと、一般的なサラリーマンの方々も日頃のストレスなどを解消するという意味では近場の観光地、国内ではなく海外の観光地にも足を運びたいという、そういうニーズが高まったのではないかと思っている。FITと言って、パッケージではなくて、チケットとホテルを別々にとってする自由旅行を目指す人たちがとても増えたようとなる。日本に来るとインフラも整備されていますし、綺麗で親切で、そういう意味ではとても気持ちよく過ごせて帰れるということ。(為替)レートも今一番よくて、韓国の方々が日本に旅行するのは今一番人気が高いとなる。」

ーワイドボディ機の導入予定はありますか?
「(ボーイング)737-800という、機体を今使っている。一つの機体を使うことによって、効率化ですね、いろんな費用面もそうですし、それが今一番だと考えている。

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