フジドリームエアラインズ、「FDAのブラックフライデーセール」開催
ぐっすり眠れるビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」を体感【搭乗レポート】
搭乗するとすでに座席には、アメリカの高級百貨店Saks Fifth Avenue(サックス・フィフス・アベニュー)と共同開発した枕と薄手のブランケット、羽毛の毛布がセットされていた。
オットマンには真っ白でふかふかのスリッパ(ビジネスホテルにあるようなペラペラなものではない)、小物入れにはアメニティキット、サイドテーブルにはノイズキャンセリング機能が付いたヘッドフォンが用意されている。
アメニティキットは、人間工学に基いて設計されたという、着用した際に目に圧力がかからないアイマスク、気分をリラックスさせるラベンダーの香りの枕用スプレーミスト、Soho House & Co.のCowshedスパ製品、短くて細いロゴ入りのボールペン、歯ブラシ、ティッシュ、靴下、耳栓が入っている。中でもアイマスクは次のフライトでも使いたいと思うほどで、フライト後には出張用のバッグに、愛用しているネックピローとともに「お気に入り」として追加された。
飛行時間が12時間を超えるフライトでは、コットン製のオリジナルのパジャマも配布されるが、東京/成田〜サンフランシスコ線は11時間台なので対象にならず、ちょっと残念だ。サンフランシスコで行われた機内見学時に見せてもらったが、ロゴ入りでシンプルかつ機能的。”睡眠”に特化しただけあって、肌触りがとても良く、よく眠れそうだ。
モニターは16インチでタッチパネル式、コントローラーでも操作できる。USB電源はモニター下とサイドテーブルの2ヶ所、AC電源はサイドテーブルに用意されている。シートコントローラーはシート横にあり、ダイヤルをスライドさせることでフルフラット状態にすることができる。特に寝ながら操作したい時には触った感触でどこにシートを戻すボタンがあるのかがわかり、操作しやすい。
■
成田空港は厚い雲に覆われており、出発から比較的スムーズに離陸したものの、なかなか揺れが収まらなかった。
シートベルト着用サインが消えるとすぐに、ドリンクと温かいナッツが配布される。今回楽しみにしていたのは、マスターソムリエでワインオブマスターのダグ・フロスト氏がコンサルタントとして協力したというワインのテイスティング。小さめのグラスに3種類のワインを少量注いでサーブしてもらえる。カートには赤と白3種類が用意されており、希望すれば赤白の6種類を楽しむことができ、その中で気に入ったものは大きいグラスで楽しめる。メニューに書かれているのは赤白ともに2種類で、1種類は掲載されていないものだった。
残念ながら、サービス改善の一環として、4月をもって一部路線を除いてサービスを終了してしまった。
White Wines
Robert Weil 2015 Riesling Tradition
Rheingau, GermanyJoseph Drouhin 2016 Chablis
Beaune, FranceRed Wines
Bouchard Pere et Fils 2015 Cote de Beaune Villages
Burgundy, FranceCatena 2015 Cabernet Franc
San Carlos, Argentina
食事は離陸後すぐと着陸前の2回配布される。離陸前にメニューが配布され、希望が聞かれる。
最初の食事は洋食は3種類のメインから1種類を選択、和食は1種類のみとなる。特に和食は人気とのことで、第2希望まで聞かれた。
★洋食
(冷たい前菜)
海老のグリル、カラメライズドパイナップル、サフラン風味のクレームフレッシュ
(サラダ)
ミックスグリーン、チェリートマト、きゅうり、大根、さつまいも
※ドレッシング、各種パンとともに
(メイン/1種類を選択)
・牛ほほ肉のビール煮
フォンドボー・ソース、そら豆入りマッシュポテト、人参のハニーロースト
・鶏もも肉のソテー
セサミジンジャーソース、コリアンダーライス、チンゲン菜、ピーマン
・サーモンのグリル
ブイヤベースソース、サフランリゾット、さやいんげん
★和食
(一の膳)
・前菜
鶏肉の塩焼き、ふきのとう味噌
・煮物
山葵豆腐、野菜の巾着に、麸の八方煮、しめじの八方煮、塩辛チーズ、菜の花
・小鉢
飯蛸、筍と湯葉の白和え
(二の膳)
・主菜
金目鯛のグリル、蟹入り銀餡ソース、にんじん、さやえんどう
・ご飯
ご飯、味噌汁、香の物
さらに共通して、チーズとデザートが提供される。
・世界のチーズ各種
ぶどう、クラッカー、ポートワインとともに
・アイスクリームサンデー
お好みのトッピングを添えて
・小菓子
筆者は和食を選択。
茶碗がないのか、温めの都合なのか、平らな皿でご飯が提供される(しかも熱すぎて持てない)など、提供方法は再考の余地がある。筍やふきのとうなどの旬の素材を活かしていて、味は比較的で薄味の優しい味付けだ。
各種チーズやフルーツのほか、アメリカらしく好きなトッピングを自由に選べるアイスクリームサンデーも提供され、1回目の食事は終わり。