東海道新幹線に防護装備、防護盾や耐刃ベストなど搭載 年内にも完了

JR東海は、東海道新幹線車内の安全確保に向けた取り組みとして、医療器具や防護装備を搭載することを決めた。

医療関係者を支援するために搭載している医療器具に、三角巾、止血パッド、ゴム手袋、油紙を追加する。これまではパルスオキシメーター、汎用聴診器、手動血圧計などを1編成につき1ヶ所に搭載していた。搭載場所は1編成につき3ヶ所に拡大する。

また、防護装備を車内の複数箇所に搭載する。乗務員用として防護盾、耐刃手袋、耐刃ベストの3種類、警備員用として防護盾、刺又の2種類を搭載する。従来は女性乗務員とパーサーにのみ配付していた防犯スプレーを、全乗務員とパーサーに配付する。

車内搭載品の増加により、業務スペースを拡充する必要があるため、N700系の3号車と15号車にそれぞれ2ヶ所を設置している喫煙ルームのうち1ヶ所を業務用室に改修する。8月から順次追加し、年内にも全車両への搭載を完了する。

乗務員、パーサー、指令員が使用するスマートフォンに、3名以上で同時に通話できるシステムを7月23日より導入し、的確な利用者への案内を行うことができるようにする。